2007年04月07日

■援助物資のまずさをたたえる記念碑登場

Bosnians raise monument to canned beef
ボスニア・ヘルツェゴビナからのニュース。首都のサラエボに、ビーフの缶詰のモニュメントが建設されたのです。これは、ボスニア紛争の際に国際援助として補給されたビーフの缶詰があまりにまずかったので、それを称えて記憶に残そうという試み。ボスニアは1992年にユーゴラスビアから独立、領土をめぐってボスニア紛争が起こったのですが、1995年に和平に調印するまで国際社会から武器の禁輸措置を受けたこと、また援助として配給された缶詰がまずかったことをよく思っていないらしく、今回の皮肉たっぷりな記念碑となったようですね。
コンテンポラリーアートセンターのドーニャさん曰く、「メッセージは明白です。サラエボの人々はそれを最悪にまずいものとして記憶しています。犬やネコですら食べようとしなかったんですから。けれども我々はそれを食べなければなりませんでした。誰もがこのプロジェクトに賛同しています。それは機知に富んでいて、皮肉的で、芸術的です。」
ボスニア紛争では10万人もの人が亡くなったといいますから、これぐらいの皮肉は許してもらえるよね

参考:ボスニア・ヘルツェゴビナ:wikipedia
<ネタ元:Reuters UK

投稿者 ono takuya : 2007年04月07日 16:11 | トラックバック