2007年06月05日

■翻訳サイトの精度を試してみる

 というわけで、今回の記事は海外ニュースではありません。海外のニュースサイトをチェックする際に非常に重要な要素、翻訳サイトの精度をチェックしてみようと思ったのです。とりあえず現行でメジャーなサービスを一通りチェックしたのですが、せっかくですから記事にしてみましたのでご参考までに。
 ちなみに、管理人はここ2年くらいはYahoo!翻訳を使用しています。一番翻訳後の日本語がまともだと思えたからです。さてそれではサンプルを一つ。ANANOVAのニュースからです。

・Dentist mistaken for safe-breaker
German police who stormed a house expecting to find crooks drilling their way into a safe found a dentist working a night shift.

ぱっと見のわかる範囲で訳すと、「safe-breakerと間違えられた歯科医」、「safeにドリルで道をつけているcrooksを見つけようと家を襲ったドイツ警察は、夜勤で働く歯科医を発見した。」
文脈はわかるが、いくつか単語が訳せない。この辺を翻訳サイトがどう教えてくれるのか...と思います。それではさっそく試してみましょ!

最初に確認しておいた方がいいと思いますが、辞書で調べたところ
safe-breaker : 金庫やぶり(safe=金庫)
crook : ペテン師、強盗
ていうのがわかってれば意味はすぐにでも通じるでしょう。さ、まずはyahoo!翻訳から。

Yahoo!翻訳(by Cross Language)
・安全なブレーカーと間違えられる歯科医
ペテン師が金庫に自分の道に穴をあけているのを発見すると思っている家を急襲したドイツ警察は、歯科医が夜勤で働いているのを発見しました。

だいたいオKか。しかし「安全なブレーカー」じゃな...「自分の道に穴を」ってのもどうか。
翻訳エンジンはCross Languageを使用しています。Infoseek翻訳も同じエンジンであるため、翻訳結果はまったく同じです。では次。

エキサイト翻訳
・安全なブレーカーのために間違えている歯医者
悪漢が彼らの道を金庫に教え込んでいるのがわかると予想する家を攻撃したドイツの警察は、歯医者が夜勤を扱っているのがわかりました。

意味が通じない。タイトルがだめだし、drillを「教える」と訳しちゃったか。「夜勤を扱う」のも意味不明。ぱっと見で記事の意味を読み取ることは無理だろうな。では次。

@nifty翻訳(by AMIKAI)
・歯科医は安全なブレーカーと誤られました。
屈曲が金庫へのそれらの方法に穴を空けているのを見つけることを予期する家を襲撃したドイツの警察は、歯科医が夜勤をしているのを見つけました。

さっきよりもさらに意味不明になったヨ...
ちなみに、@nifty、Livedoor翻訳、So-net翻訳は全て検索エンジンにAMIKAIを使用しているので結果は同じだ。次。

Google翻訳(BETA)
・safe-breakerと誤解される歯科医
金庫に屈折の訓練を方法見つけると期待する家に押しかけたドイツの警察は歯科医を夜勤を働かせることを見つけた。

これはもう翻訳レベルが中学生以下と言ってもいいんじゃないの?「歯科医を夜勤を働かせることを見つけた」はひどい。BETA版ということなので、あまりつっこんでも仕方ないが...でもGoogleMapだってBETA版なんでしょ? さ、次いこう。

OCN自動翻訳(by KODENSHA)
・安全ブレーカーと間違われた歯科医
かぎが、夜勤を作動させている歯科医と気付かれる金庫にそれらの方法を開けているのを発見することを予定する家を急襲したドイツの警察。

...Googleよりもひどいな! 歯科医が夜勤しているのを発見するくだりがむりやり前の文章に押し込まれてしまっている。強引過ぎます!だいたい外部の翻訳エンジンを積んでてこれはひどい。しっかりしろKODENSHA!!それにしてもだんだん精度が落ちてくるな...次はちょっとマイナーなこれ。

ワールドリンゴ
safe-breakerと誤解される歯科医
屈折を金庫に方法をあけることを見つけると期待する家に押しかけたドイツの警察は歯科医を夜勤を働かせることを見つけた。

うん。いい感じで支離滅裂だ(笑)。レベル的にはGoogleといい勝負だろう。

結局、だいたいの意味はこういうことだろう。
・金庫破りと間違えられる歯科医
金庫にドリルで穴をあけている強盗を見つけようと家を急襲したドイツの警察は、歯科医が夜勤しているのを見つけただけだった。

金庫破りのドリルの音だと思って突入したら歯科医の治療用ドリルの音だったってことでしょ。それが何となく伝わるのかどうか...結果。
Yahoo!翻訳がベスト、あとはどれも同じ。他を使う意義は見当たらない
となりました。ちなみに、翻訳が完璧ではないのに、原文が一緒に表示されないというのは内容以前に問題外です→Google、OCN、ワールドリンゴ。また、単語をダブルクリックすると辞書が開くのはYahoo!だけ。というわけで、当分はサイトの翻訳にはYhoo!を愛用する日々が続きそうです。皆様の参考になれば。

投稿者 ono takuya : 2007年06月05日 12:36 | トラックバック