2007年07月29日

■フィリピンの囚人ダンス、Youtubeで大人気に

Dancing jailbirds in Philippines become YouTube hit

 というわけで、フィリピンはセブ島からのニュース。最近動画界(?)で有名な、フィリピンの刑務所で囚人が一糸乱れずスリラーを踊っている映像がYoutube上で大変な人気を集めているのですが、この件に関してAFPで詳細が報じられていましたよ。これによると、踊っている囚人は1600人、Youtube上ではすでに190万回以上再生されているとか。現在サイト上には他にもクイーンの「レディオ・ガガ」や「天使にラブソングを」などがアップされているとか。
 ニュースの詳細とその映像は「続きを読む」でどうぞっ

話題のスリラーの映像はこちら。


 もともと刑務所で1日に2回行われるというダンスプログラムを始めたのはセキュリティコンサルタントであるバイロン・ガルシアさんの考案なんだそうです。彼曰く、この1600人いる囚人が柔軟体操と腕立て伏せをしている最中怠けて参加しない人が多くいることに気付いたと。それで昨年、体操の代わりにダンスを始めてみたそうです。ちょうどガルシアさんは麻薬密売で投獄されている囚人たちに、何か教えるべきことを探していたんだとか。
 最初は軍隊行進曲からはじめたのですが、それがいつのまにかディスコヒッツの「YMCA」や「イン・ザ・ネイビー」それにピンクフロイドの「ウォール」などに変わっていったそうです。ガルシアさんのコメント。
 「僕は彼らと音楽を使ってコミュニケイションする方が簡単だと思ったんだ。行進が完璧になったとき、僕らはより難しいルーチンを始めた。」ガルシアさん曰く、そのために専属の振付け師を雇ったそうです。他の関係者も最初は囚人がダンスなんかやりたくないと言ってスリッパを投げつけたりしてとても怖かったと言っています。ガルシアさんは強引にダンスを強要したわけですが、結局それは彼らに受け入れられたみたいですね。
 話題になった「スリラー」は仕上げるのに1ヶ月かかったとか。ただし、ガルシアさんはこのプログラムの本当の目的はその人気ではなく、囚人における影響だと力説しました。
 「この規律、連携、同調性が見えますか?高い士気と自己評価。このビデオを見れば、仕事に置ける規律とういうものがわかりますよ。」とのことです。怠けがちなエクササイズを楽しいダンスにしようという発想だったんだな。何でも楽しくなるよう考えてみるっていう前向きな考えが好き。でもせっかくマイケルジャクソンならむしろ「BAD」の方がしっくりくるんじゃ...?刑務所だし(笑)
他の囚人ダンス映像はこちらで
  
<ネタ元:Offbeat-AFP

投稿者 ono takuya : 2007年07月29日 11:40 | トラックバック