カメラマンの頭に見事に舞い降りたワシミミズクの写真が最高に面白いと話題に
■「あれっミミズクが消えた!どこに行ったの?」
カメラマンが遊ばれておりますな。というわけでオランダからのニュース。
・・・というか、写真を見れば何が起きたかは一目瞭然、これが全てです。巨大なレンズをつけて待ち構えるカメラマン達をあざ笑うかのようにその頭へとバサッと舞い降りるミミズクの図、ですね。ニュースは以上。後は補足説明です。
↑写真を撮影したのはクリス・ミーウィスさん(59)。場所はオランダのヒルフェルスムという地域です。ここに集まったカメラマン達は非常にレアだと言われている「ユーラシアン・ワシミミズク」を撮影するために集まっていました。普段は森の中で遠くにしか見ることができないこのミミズクが、ヒルフェルスムでは屋根に停まったりすることがあるというので、バードウォッチャー界も騒然、ぜひユーラシアン・ワシミミズクさんが近くで見れるというチャンスをものにしたいと集まってきた訳ですね。
■絶対大怪我だと思った
クリスさんはこうコメントしています。
「突然のことだったよ。どこからともなく巨大な姿が現れて、カメラマンの頭に着地したんだ。その場にいた全員のカメラがその人の頭に向けられていて、とても最高に面白かった。みんなこの珍事に笑っていたけど、本人だけはショックだったみたいで、その場に立ち尽くしていたよ。」
園芸用品店で仕事をしているというクリスさんによれば、ワシミミズクというのは体がとても大きく、足には巨大なかぎ爪がついているので、例の男性は頭に重傷を負ったに違いないと感じたそうです。ところが、ミミズクが飛び去った後に当の本人が頭をなでて確認したところ、2、3の軽いかすり傷ですんでいることがわかりホッとしたとか。
クリスさんはたまたまこの日富士フイルムのコンパクトカメラしか持っていなかったのですが、逆にそれが功を奏したのですね。あんな超望遠レンズ付けてたら、目の前の鳥なんて絶対ピントが合いませんものね!
ちなみにワシミミズク自体は結構オランダ国内に生息しているのですが、度々住民へ攻撃をしてくるので、問題になっており、一部では「恐怖のフクロウ」と呼ばれたりしているのだとか。写真を見れば大きさは歴然ですし、こんなのが向かってきたら怖いですよね。
全然関係ないんですが、ユーラシアワシミミズクを調べていたら、こんな表記になってまして、
ユーラシアワシミミズク (ワシミミズク)
(英名) Eurasian Eagle Owl (Eagle Owl) (学名) Bubo bubo
まって、「学名ブボブボ」って何?なにごと?
<ネタ元:He’s behind you! Extremely rare owl surprises bird snapper waiting to take its picture>
3 Responses so far
11月 30th, 2015
00:02
学名について.
wiktionary によれば, bubo はラテン語でフクロウを意味するらしい. で Bubo bubo ではこれが属名と種小名の両方で使われてるんだけど, これは動物においてはちょくちょくある. さらにいうと, ゴリラの 1種であるニシローランドゴリラは Gorilla gorilla gorilla という学名だったりする.
12月 3rd, 2015
22:03
>taco様
そうそう、ゴリラの学名はゴリラ・ゴリラなんですよね。
ニシローランドゴリラGorilla gorilla gorillaっていうのは初めて知りました・・・やっつけすぎですね・・・
12月 4th, 2015
00:06
Gorilla gorilla gorilla は「やっつけ」ではなく「慣例」のような気がします. もともと 1つの種として Gorilla gorilla という名前が付いているときに, その中にいくつかの亜種を認める場合「基幹的」な亜種に種小名と同じ名称を与えることがあります.
探せばいろいろ例はあると思うけど, ちょっと調べたら
Gallus gallus gallus (セキショクヤケイ: ニワトリの野生種)
というのも見付かった. これも, もとは Gallus gallus という 1種だったところで亜種を立てたのでさらに亜種名として種小名と同じ gallus を付けている模様.
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