73年前のテレビ、現役で稼働中
■今も映る超ビンテージ・テレビ
動作は完璧だそうですよ。イギリスはロンドンからのニュース。タイトルの通りなのですが、73年前、1936年(昭和11年!)に製造されたテレビが現在も稼働しているのが見つかったそうです。
これはマルコーニフォン702というモデルで、BBCがアレクサンドラ宮殿から放送を開始したのとほぼ同じ頃に作られたもの。戦前に生産されたモデルで現存しているのは極少数だろうと言われています。画面は12インチ。ブラウン管は縦型に配置され、鏡に反射させて鑑賞するような仕組みになっています。当時は60ギニー、今のポンドに換算すると11,000ポンド(約170万円)もの価格だったそうです。
■改造で現在のデジタル放送が映るように
さて、すごいのはここから。これを所有している写真の男性、ジェフリー・ボリンスキーさんはなんとこのテレビを改造して現在のデジタル放送を映るようにしてしまったんですね。
「こういう黎明期のテレビに努力をつぎ込んで開発をした人たちは、73年もたってまだ使われていることに誇りを感じるでしょうね。私は今でもときおりマルコーニフォンでテレビを見ます。特に1930年代のマンガが放送される時にね。昔の所有者も同じ番組を見ていたかもしれないよ。」と、ジェフリーさん。
「デジタル放送用に改造したから、まだまだこれでテレビを観ることができるよ。」
今回、ブラッドフォードにある国立メディア博物館の呼びかけで英国中で一番古い動くテレビを探そうというプロジェクトが行われたそうで、そうしたなかでジェフリーさんのマルコーニフォンがみつかったようです。この時BBCで放送された映像がYoutubeにありましたので下にご紹介。ビンテージ・テレビの写りをちょっと見てみましょう。下のリンクからどうぞ。
Britain’s Oldest Working Televlevision
すごく味のある映りになってますね(笑)。でも映っているのは今の放送なんだよな…。すごいなあ。以前昔のマックを改造して最新のOSXが走るようにしたモデルなんて改造が流行ってましたが、何となく通じるものがあるかも。今でも使ってみたくなるデザインの良さみたいな魅力がどこかにあるんだよね、きっと。
<ネタ元:News:lite>
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