ビーバー対道路局の仁義なき戦い
■ビーバーのダムで川が氾濫
げに恐ろしきはビーバーの治水能力。ということでアメリカはマサチューセッツ州からのニュース。公園の水辺にダムを作って水をせき止めるビーバー対それを壊したい道路局での熾烈な争いが続いているそうです。
舞台となっているのはローレンスにあるデン・ロック公園。川べりに一組のビーバー夫婦がダムを作ったせいで川が氾濫し、ルート114に水が浸水する事件があったため、道路局では仕方なく彼らのダムを破壊することにしました。
最初はショベルカーでダムを破ったのですが、このビーバー、瞬く間にダムを修理してしまい再び川が氾濫。当局では次の対策としてビーバーの作ったダムから水を抜くためにプラスチックパイプを挿入したのですが、ビーバーたちは木の枝と泥を使ってまたすぐにパイプに栓をしてしまいました。
■度重なる反撃に苦労する道路局
矢継ぎばやの反撃に苦慮した当局では次の案としてパイプの周りを檻で囲いビーバーが触れないようにするつもりだ、と発表。こんなコメントも出しています。
「こんなに何回もダムを破らなければならないなんて、普通ではありえません。」
よっぽどビーバー界でも能力の高いペアに当たってしまったようです。ほんとご苦労様です。
ちなみにビーバーは木の枝や泥で川に巣をつくることで有名ですが、天敵から逃げるために巣の入り口を水中に作っています。このため川の水位が上がると巣の中が水浸しになるので、彼らは巣の周りに水をせき止めるダムを築いて水位を常に一定に保つというのです。なんという技術力!
■頭の痛いビーバー問題、解決の道は?
マサチューセッツでは1997年にビーバー用の罠を禁止してから個体数が激増しており、この10年間はこうした道路局対ビーバーの終わりなき戦いが続いているそうです。以前は1万匹と言われていたビーバーの数は現在6万から9万匹にまでなっているとか。ただし彼らの作るダムには生態系を調節するはたらきもあり、アオサギなど野生動物の数自体も増えているそうで、彼らと共存する方法を学ぶべき、という意見もあるようです。
もうこうなったらビーバーを飼いならして道路にも水が浸水しないようダムを作ってもらうしかないかも。ビーバーとの戦いはまだまだ続きそうですよ
<ネタ元:boston.com>
3 Responses so far
9月 30th, 2009
20:15
吉田戦車のかわうそ君を相手にしてるみたいで楽しそうなんだけど、すごい能力ですね。その能力を全て逃走経路の確保に注いでるのも面白いですが。捕まえて前原さんにプレゼントして欲しいな。
10月 1st, 2009
01:21
うん, やっぱりダムを作るときには環境アセスメントをしっかりしておかないとダメだよね. 渇水時の川の流量確保とか水利権とか, いろいろな問題もあるし.
10月 1st, 2009
07:51
>clydemender様
>捕まえて前原さんにプレゼント
ダム作らせろよ!みたいなことをビーバーに言わせてみたいたいですねー。今回のニュース、前原さんに絡ませてうまいコメントしようと思ったけどダメでした…実力不足。
>taco様
そうですよねー。道路にあふれる水にも気を使ってダムを作ってくれればいいのに。やっぱそこはおかまいなし。これも一種の水利権なのか…?
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