珍スポーツ「チェス・ボクシング」開催
■戦いはリングで、戦争はチェス盤の上で
というわけで、チェスとボクシングを融合させた「チェス・ボクシング」という競技が開催されたもようです。場所はロンドン北西部、タネフルパーク内のボストン・ドームで行われました。今回、ヘビー級タイトルマッチが行われ、アンディ”ザ・ロック”コステロ(英国)とジャンルカ”イル・ドトーレ”シルキ(イタリア)が対戦。
で、いったいチェス・ボクシングとは?その名の通り1ラウンドごとにチェスとボクシングを交互に行い、先にノックアウトするかチェックメイトした方が勝ちになるというゲームです。それぞれチェスは1ラウンド4分、ボクシングは3分。チェスラウンドから開始して11ラウンドで争われます。グローブはそのつど外し、チェスの間は集中できるように耳栓とヘッドホンをつけるのですね。最終ラウンドまでもつれた場合は、ボクシングの判定で決着します。
今回のタイトルマッチはアンディが終始多くのパンチを当てていたにもかかわらずジャンルカが9ラウンド目にチェックメイトして勝利。チェスで勝敗が決しました。
■もともとはセルビアのコミックから
チェス・ボクシングは2003年にオランダ人アーティスト、イップ・ルービングによって始められました。イップはこの競技を「セルビアのコミックから発想を得た」と言っています。
「素晴らしいものに思えました。これが実際にどんな風になるか、見てみたかったんです。」
最初の試合は800人の観衆を前に教会で行われました。現在この競技には150人以上のプロ選手がいるそうですよ。2008年の8月には「チェス・ボクシング機構」が設立。公式HPはこちら。
ちょっと動画で試合の様子を見てみましょうか。
この映像自体は2008年の試合なのですが、戦っている選手は奇しくもアンディとジャンルカ。太っている方がジャンルカですね。この時はジャンルカがアンディに押されてリング外に転落、腕を負傷したためにアンディの失格という形でジャンルカが勝利、という今ひとつもやもやの残る試合だったのですが、今回チェスで完全決着ですね。それにしてもボクサーの格好をした男2人がリング中央でチェスっていう映像、シュールだなー…
ダメージで鼻血を出しながらもチェスをしなければならないという非常にハードなゲームです。この競技においては、名うてのチェスプレーヤーが格闘技を練習するのと、格闘家がチェスを勉強するのとではどっちがより強くなれるのかが非常に気になりますね。チェスじゃなくて将棋だったら日本でも盛り上がるのかも。オセロじゃぬるいし…。いっそチェスじゃなくてこれにしたら?
頭使わなさ過ぎか…。
<ネタ元:Telegraph.co.uk>
2 Responses so far
10月 16th, 2009
00:05
えぇと, 公式ルールによると「ボクシングラウンドは 3分」らしいっすよ.
ちなみに選手の募集もしているようですが私は年齢制限でアウト.
チェスだったらボクシンググローブ外さなくてもいいような気がするけどなぁ….
10月 16th, 2009
12:31
>taco様
>ボクシングラウンドは 3分
すみません、ミスりました。訂正させていただきました…
やっぱりグローブをつけたままだと駒がつかみづらいのかな?間違って隣の駒を倒してしまってあわあわしたりするのも面白いかもですが…(笑)
Leave a comment