11月

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9年間洞窟で暮らしている男inユタ州

By ono   2009年11月23日


20091123_300.jpg■今日も砂漠の洞窟に
 まさに平成の世捨て人?アメリカからのニュース。ユタ州に、9年間一切お金を使わずに洞窟に住んでいる人がいると話題になっております。
 写真の男性はダニエル・スエロさん48歳。ユタ州、モアブ周辺の砂漠にある洞窟を自分の家にして暮らしています。ゴミを収集して服などを手に入れる以外、彼は仕事や借金など、普通の人がお金に関して持つ悩みは何もない、とデンバー・ポスト紙にコメントしました。
 「本当は我々は何も”所有”していないのだと理解することは、全ての精神修行や宗教の基礎です。」とスエロさん。
 彼は食料やその他のものを貨幣で買ったり、物々交換したりはしないと言います。元々平和部隊のボランティアをしており、会計学や人類学の学位で修士号をもっているスエロさんは、9年前から現在のライフスタイルを始めました。
 何も持たず、家すらもないというこの男性は、もう2度と以前の普通の生活には戻れないと言います。
 「将来どうなるかはまったくわかりません。けれども心配はしていないんです。この生活を長く続けると、以前の暮らしの方が不合理に見えるんですよね。」

■お金を持たない彼の生活
 気になるのが「彼はどうやって生活しているのか」なんですけれども、やはりモアブの街でゴミから拾った食料を食べているんだそうです。主にスーパーやファーストフード店から出るものですね。また、自宅(?)周辺に育つ野生のタマネギ、クレソン、サボテンなども調理にしたり、付近で死んでいる動物(車にひかれたりしたものも含めて)も料理するのですが、今のところ体調を崩したことはない、とのことです。寝具やちょっとした道具なども拾ってくるそうなのですが、
 「完全に使えるものが、ちょっとした傷程度で捨てられてしまっていることをみなさんわかっているのでしょうか。いまだに”一体誰が(これらの使えるものを)投げ出すのだろうか”と気になってしまいます。」

■”お粗末なパラサイト”
 彼のことを”お粗末なパラサイト(寄生虫)”だとか”社会のヒル”と呼ぶ人もいてずいぶんと憤慨もしたそうです。彼は図書館のパソコンを利用してブログも運営しているのですが、最近ようやく”仕事をしろよ”などという他人の意見やブログコメントが気にならなくなったと言っています。人がなんと言うか考えるのをやめたんだとか。

 というわけで、お金に執着しないという生き方には心をひかれるものもあるのですけど、結局は自身の嫌う資本主義の恩恵を受けているから生きていけているという気もしますし、考え出すと止まらないですね。

<ネタ元:denverpost.com


2 Responses so far

洞窟の前に20くらい置いてみたら、彼はそのお金をどうするだろうか?
気になります。

>きんぎょ様
本当にお金がまったく要らないのか、洞窟暮らしそのものを楽しんでいるだけなのか、気にはなりますよね。さすがにかすみを食べて生きていくわけにはいかないでしょうしね。

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