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モナ・リザは高コレステロールだった?

By ono   2010年1月8日


100107_artill1.jpg■顔からわかる健康状態
 最近の診断(?)によりますと、かの有名なモナリザは実は高コレステロールだったことが判明したらしいです。イタリアからのニュース。
 今回の研究はイタリアにあるパラモ大学のビトー・フランコ博士が発表したもの。彼は有名な絵画で描かれている人々がかかっていたと思われる病気をいくつか診断できた、と主張しています。例えば、レオナルド・ダ・ビンチの名作「モナ・リザ」。この女性の魅惑的な微笑みは実はコレステロールの異常な高さが原因だったと言うのですね。また、彼はモナ・リザの左目の周りに脂肪酸によるふくらみを確認することができるとも言っています。

■他の作品も研究してみた
 フランコ博士は他のルネッサンス期の絵画に関してもこうした症状が発見できないか調査してみました。するといくつかの作品においてやはり多くの疾患が見受けられることがわかったのです。
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 たとえばこちらの作品。中央に描かれている5歳の王女マルガリータはオルブライト症候群にかかっているというのですね。ちなみにオルブライト症候群によりホルモンなどの関係で骨に疾患が生じ、通常よりも背丈が低くなってしまっている、という診断だそうです。
 右側はボッティチェリの作品ですが、この男性はクモ指症ではないかと考えられるとか。くも指症はマルファン症候群における症状の一つで、クモのように指が長くなるそうなのですが、この特徴が見られる、ということです。
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 こんどはこちら。左はパルミジアーニの作品です。中央の首の長い女性は前述のマルファン症候群だそうで、四肢が特徴的に長くそしてやせていることから判断できるようです。
 最後に右側はピエロ・デラ・フランチェスカの「出産の聖母」。中央の女性は甲状腺が腫れているのが見え、これはヨウ素欠乏による症状だとか。

■日本ではすでに研究されていた?
 人の様子をリアルに描いているからこそできる研究だとは思うのですが、単にデッサンが狂っちまったとかそういうオチではないことを切に願うわけです。で、今更ながらなのですが、「モナ・リザは高脂血症だった」(篠田達明著)という本が2003年に出版されているのを見つけてしまいました。逆に言うと海外ではこれまでこういった研究があまりされてなかったのかもしれません。篠田氏の本、内容を見ると「男性型脱毛症に悩むセザンヌ、アレクサンダー大王は筋性斜頚、ミロのヴィーナスの外反母趾」など興味深い項目が並んでおり、一度読んでみたいなあと思った管理人なのでした。

参考:モナ・リザは高脂血症だった―肖像画29枚のカルテ―

<ネタ元:news:lite


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