11月

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海に流したメッセージボトル、2年後に届く

By ono   2010年11月9日


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■2年越しのパパのメッセージ
 すぐに帰ってくるメールもいいけど、こんなメッセージもいいよね。ということでカナダからのニュース。海にメッセージの入ったボトルをたくさん流した男性がいたのですが、最近になってこのメッセージが届いたそうですよ。
 メッセージを流したのは漁師を営むランディ・ランボルトさん。記事によりますと、ランディさんは自宅のあるカナダのピカリングから遠く離れた海で働いていたのですが、14歳になる娘のキャリーさんに届けばいいなと何十個ものメッセージ入りのボトルを海に流したのです。メッセージは濡れないようにジップ・バッグに入れて、ボトルはプラスチックのものを使いました。場所はニューファンドランド近海で、2007年から2008年にかけてのことです。ビンに詰めたメッセージにはこれを見つけてくれたらキャリーに届けてほしいと書いてあり、彼女のアドレスが添えてあったそうです。
 キャリーさんは祖母と一緒に住んでおり、お父さんとは年に何度か会うことができるだけでした。

■ボトルは遠く離れたイギリスに…
 最初にメッセージが届いたのは今年の8月のことでした。キャリーさんのもとにボトルを拾ったというカヤックの選手からメッセージが届いたのです。ちなみにこの方が拾ったのはイギリス西部、トレヤーノン湾でした。最初の投函?から2年以上も経過していたのですね。手紙には封筒に入ったランディさんからのメッセージが丁寧に包まれていました。もちろん、ランディさんがこんなメッセージを海に流していたことを知らなかったキャリーさんはとても驚いたといいます。
 「私はお父さんに電話して、聞きました。”いつの間にこんなことしていたの?まったくわからなかったわ”って。パパは”お前に届くなんて思いもしなかったよ”って言うんです。」
 さて、それから何週間かして、今度はアイルランドに住むという人から2通目のメッセージが届きました。見つけてくれたのは16歳の女の子で、犬と散歩をしている最中に海岸で発見したのだそうです。
 「アイルランドからメッセージが届くなんて、思わず飛び跳ねてしまいました。」とキャリーさん。

■見えなくなったメッセージ、なんとか手がかりを探して
 3通目は、スコットランドに住むハーマーさんが見つけました。上の写真がその人です。彼女は10月1日の雨の日、岩の多い海岸を歩いており、落ちていたビンをゴミだと思ってどけようとしたのですが、拾った際に中に何かが入っているのに気が付きました。
 「中に入っていたメッセージを開けてみたのですが、水に浸かってしまっていて読めなかったんです。ちょっと落胆しましたが、ひょっとしたら書いた跡が残ってるかもと思い、炭で表面をうすくこすってみました。判読するのはとても難しかったです。」
 結局何が書いてあるのかまではわかりませんでしたが、かろうじて”ピカリング・オンタリオ・カナダ”という住所だけは読み取れたハーマーさんはオンタリオのトロント・スター紙に協力を求めました。その結果、ようやっと前述のお父さん、ランディさんがボトルでメッセージを送っていたことが発覚したというわけです。キャリーさんの完全な住所もわかったので、ハーマーさんはランディさんの希望通り、メッセージを彼女へ送るつもりだ、と語っています。

 遠く離れたお父さんのメッセージが、まさかこんな形で届くとはキャリーさんも夢にも思っていなかったでしょうね。もちろんサプライズの意味もあってやったんでしょうけど、たまたま拾って仲介役になった人達もなんとなくあたたかい気持ちになったんじゃないかな。次の発見者はさて、どちらさま?

<ネタ元:thestar.com


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