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偶然の産物?世界一ホットなトウガラシは「震えが止まらない」辛さ

By ono   2011年2月20日


■ニューヒーロー、それは「インフィニティ・チリ」
 イギリスからのニュース。自宅で栽培していたトウガラシの辛さが100万スコビルを軽く超えており、ギネスの世界記録を更新したそうです。
 このトウガラシが生まれたのはリンカーシャーのグランサム。育てたのはニック・ウッズさん(30)です。その辛さは117万スコビル、一般的なタバスコ(1,200スコビル)の約千倍の辛さを持っていました。もうここまでくると、完全に健康に支障をきたす危険性をもつ辛さなのだとか。
 もともとトウガラシ栽培などで辛いものを取り扱う仕事をしていたニックさん。温室で育てていたトウガラシの一つがあまりに辛かったので正式にその辛さを測定してもらうことになったのです。以前の記録は2007年にインドで栽培されたブート・ジョロキアという種で約100万スコビルでした。今回ニックさんが育てた「インフィニティ・チリ」はそれを大幅に上回る117万スコビルだったため、ギネスブックも公式に認める「自然栽培された世界一辛いトウガラシ」の称号を手に入れたのです。

■「病気になったかと思った」
 ある種偶然の産物とも言える今回の「インフィニティ・チリ」について、ニックさんはこうコメント。
 「作ろうと思ってできたものではないんだ。温室の中ではトウガラシは比較的簡単に交雑を起こすのですけど、ある日、私は見たことのない新しい種類が育っているのを見つけたんです。」
 「最初にそれを味見してみたとき、ちょっと変わったフルーツのような味がしただけでした。でも衝撃は後からやってきたんです。突然、喉が燃えるような感じがしたんです。あまりの熱さに声を出すことができなくなるほどでした。それから、体が震えだして立っていられなくなりました。病気じゃないかと思ったくらいです。このトウガラシ、食用としては誰にもおすすめしませんよ。」
 とのことです。RAFを退職して5年前にチリの栽培を始めたというニックさん、ギネスブックに載るのは「光栄の至り」と喜んでいるそうです。

■スコビル豆知識
 ちなみにスコビルとは辛さの単位なわけですが、名前の由来はレントゲンやコンドーム同様(?)科学者の名前です。辛さの味覚テスト方法を確立した人なのだとか。比較のため、以下に簡単なランキングをご紹介したいと思います。

7,100,000 ザ・ソース
1,170,000 ←今ここ「インフィニティ・チリ」
1,001,304 ブート・ジョロキア(2007年の世界記録)
350,000 – 580,000 レッドサビナ種ハバネロ
100,000 – 350,000 ハバネロ
15,000 – 90,000 一般的な催涙スプレー
2,500 – 8,000 ハラペーニョ
2,500 – 5,000 タバスコ・ソース
600 – 1,200 タバスコ
500 – 2,500 パプリカ

 タバスコの辛さなんて全然たいしたことないのがよくわかりますね。しかしハバネロ様ですら35万スコビルなのですから、今回の117万の凄さがわかります。また、警察が使う催涙スプレーの素(薄めて使う)や上記の「ザ・ソース」、ブレアズ・16ミリオン・リザーブなどそれよりも辛いものは存在しますが、これらは科学的にカプサイシンなどを抽出した人工物であるため、自然栽培された食品の辛さとしては今回のインフィニティ・チリが世界一なわけです。
 昔、通販でサドンデスソース(約5万スコビル)を買ってみたら死ぬかと思うほど辛かったわけですが、それが100万て。一度味見してみたいような、してみたくないような…

<ネタ元:Telegraph.co.uk


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