「あの人にもう一度会いたい」とお店に貼ったメモ、その行方は…?
■旅先で出会った彼
「あの人にもう一度会いたいな。イースターの日にセントラル・パークであったあの人に。」
イギリスのバークに住むクレア・へドリーは今日もため息混じりにつぶやいている。クレアは先日40回目の誕生日のお祝いを兼ねてニューヨークへやってきた。そこで彼女はすっきりした顔立ちの黒髪の男性と出会い、完全に一目惚れしてしまったのだった。話ができたのはたったの5分ほど。それでも、クレアがドキドキして普通でいられなくなるには十分な時間だった。
「せっかく気さくに楽しくお話ができたのに。なんでもっと話せなかったんだろ。」
何がどうなったのか自分でも皆目わからないけれど、彼女は緊張して興奮して、どうしていいかわからなくなると、一緒に来ていた友だちとの会話の輪に戻ってしまったのだった。本当はあの男性がピンク・ベリー・ショップのフローズン・ヨーグルトを食べているのを見て、お店の場所を聞きたかったのに。そして、できることなら一緒にあのフローズン・ヨーグルトが食べたかったのに。
後悔に後悔したクレア。この広い街でもう一度出会うことなど不可能だとはわかってる。でも、何かせずにはいられなくなった。青い小さなメモ紙に走り書きすると、お店の壁に貼ってもらった。
イースターの日に、セントラルパークで会いましたね。
…結局、あなたにピンク・ベリーのお店を聞くことはできませんでした。
でも、お店は自分で見つけましたよ。
あなたもこのメモに気がついてくれるといいな。
クレア・へドリー
clairepinkberryeaster @live.co.uk
結局、彼からのメールは一向に届かない。でも、あのメモを見た人から励ましのメールが何通か届いた。例えばこんな風に。
「ニューヨークで英語教師をしています。私は、人はいつか運命の人と深い恋に落ちるって信じてるわ。あなたの探している彼がその運命の人じゃなかったとしても…大丈夫、信じて。そんな誰かがきっと現れるのよ。」
自分の中でだけ彼のイメージが美化され続けて、もはやその人ですらなくなっているかもしれないことだって、人生はそうそう映画みたいにうまくいかないことだって、ちゃんとわかってはいるつもり。だけども、ひょっとしたら41回目の誕生日は、あのセントラルパークで、2人でフローズン・ヨーグルトを食べてるかもしれないではないか。そうでしょ?
そんなわけでクレア・ヘドリーさんは今日もメールを待っております。彼女と彼女の書いたメモはこちら。
ニュースの内容は概ね上記の通りです。ちょっと会話をしただけの彼に一目惚れ、もう後悔したくないからとメモを貼って連絡を待つクレアさんなのでした。メモを貼付けたお店のピンクベリーも応援してくれているらしく、こんなコメントを発表しています。
「ファンタスティックだな、って思います。彼女にスウィートな結末が訪れますように。」
いくつになっても恋するのはいいものですもんね。まずは自分磨きとか言ってないで、とりあえずアプローチする姿勢は大事だと思うわよ!
<ネタ元:nydailynews.com>
2 Responses so far
5月 1st, 2011
14:36
素敵!♥なんだか映画のワンシーンみたいですね。これが運命なら、きっとまたどこかで会えるんじゃないかと思っちゃうな。
5月 2nd, 2011
07:43
>Noruwe-usagi様
ちょっといいですよね。
podcastをやってるトミノ氏はピンと来ないらしく、収録時もずっ「ヘー(無表情)」でした。
日常をほんのちょっとだけ逸脱した感じが面白いのにね。
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