10月

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ゴシックな連中、墓地を追い出される

By ono   2011年10月3日



■その街は「ドラキュラ」の舞台
 憧れの聖地ってことでもあるんだろうけどね。イギリスからのニュース。ブラム・ストーカーの有名な小説の舞台になった名所に↑のようなゴシックな格好で現れては記念に写真を撮って行く人が後を絶たず、遂には追い出されるという出来事があったようです。
 場所はノースヨークシャー地方の海岸沿いの港町、ウィットビー。この街はブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」の中でドラキュラ伯爵が漂流した末に流れ着き、イギリスに上陸した場所として描かれています。そしてこの街にあるセントメアリー教会はルーシー・ウェステンラがドラキュラに連れ去られた場所でもあるのです。
 ところが最近ではこの教会が小説の舞台になっていることもあってか、ゴシック趣味の人達が勝手に「ゴス・フェスティバル」を開催する会場となってしまいました。彼らは例の↑ゴスな出で立ちで立ったり座ったり。好きなポーズで記念撮影です。まあ確かに絵になるっちゃなるんですけどね…。
 しかし、あまりにもこういう人達が増えてきたため、教会側では敷地内とその周辺での写真撮影を禁止してしまいました。
 「あまりにひどくて耐えられなくなったのです。ある日などは、私が墓地に座っていると、30分の間に9人もカメラを持った人が通り過ぎて行ったんですよ。」
 死者が眠っているんだから静かにしてあげてくれよと言うことなのでしょうか。わかるような気もします。

■町が衰退しちまうよ
 一方で、そんなことしてたら街の活気がなくなるという人もいます。ヨークから来ているというアマチュア・カメラマンのクリス・オークスさんはこうコメントしました。
 「ウィットビーの楽しい週末がなくなってしまうよ。もう終わりだね。たった2日間人が入ってくるだけで、教会の何が困るっていうんだろうね。誰もが楽しんでいるんだ。お墓の所有者や家族の人達は何か不満を言っているのかい?どうなんだ?ウィットビーが自然崩壊していくみたいだよ。」

 さて、何千人ものゴスやパンクスが集まるという2日間のお祭りは、1994年から始まりました。教会の中で写真禁止となると、イベントがあっても近づく人自体も減ってくるのかなーと人ごとながらちょっぴり心配。
 ちなみに、セント・メアリー教会のすぐ近くにはウィットビー・アビーという寺院の遺跡もあります。

 いい感じに退廃的。時代を感じさせるお墓と合わせて、確かに「ドラキュラ」の世界に浸るにはぴったりな場所なのかも知れません。お互いがうまく折り合いを付けられたらいいのにね。

<ネタ元:thesun.co.uk


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