たった一本の木に250種類が実をつける、「すごいリンゴの木」がイギリスにあった!
■なるもなったり250種類
接ぎ木(つぎき)ってやつなんですけどね。というわけでイギリスからのニュース。1本の大きな木に様々なリンゴの枝を継ぎ足していき、その数を250種類にまで増やした方がいるようです。
この男性はポール・バーネットさん(40)。イギリス南部、ウエストサセックスのチダムに住んでいます。写真の木はポールさんが育てたリンゴの木。高さ6mほどの大きな枝ぶりの中には食用、料理用、サイダー用など250種類ものリンゴの枝があるのです。彼がここまでするのには20年という長い年月がかかりました。ポールさん自身もどの枝が何の品種かわからないため、全ての枝にラベルをつけているんだそうですよ。
■自分だけの木が欲しかった
「私は種苗園で働いていたんです。そこには90種類くらいのリンゴの木があったんですよ。」とポールさんは言います。
「自分のリンゴの木を育ててみたいと思っていたんですけど、果樹園を持つほど広さもありませんでしたしね。それで、この木に接ぎ木をするようになったんです。冬の間に接ぎ木をして、夏になると芽が出る、その繰り返しで増えていったんですね。」
ちなみに接ぎ木とは、一本の木に別な種類の木の枝を接合させる技術のことです。リンゴの場合だと、樹木の高さを低くして収穫などの作業をしやすくするために、接ぎ木がよく使用されています。
ポールさんの木になるリンゴから、その内のいくつかを紹介しているのがこちら。
うーん、ゴールデンデリシャスくらいしかわからないなあ。
■歴史的に貴重な品種も
ポールさんの木には本当に色々な種類の果実がなるわけですが、中でも1883年に生まれた料理用リンゴの「ウィシングトン・フィルバスケット」という品種と、1908年に生まれた「イーディーズ・マグナム」は、どちらも非常に珍しいコレクションです。ただし個人的には「ウィンター・ジェム」という品種がお気に入りらしく、「サクサクしていて、甘いんだよね」とのこと。
それにしてもよくぞここまで、という感じですね。まさに「ひとりリンゴ博物館」状態!
<ネタ元:dailymail.co.uk>
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