1月

8

従業員の治療費のため、17年間続けたお店を売ることにした店長

By ono   2014年1月8日


Boss-Tumor-restaurant2
■突然襲った体の異変
 「従業員は家族みたいなもの」なんて言葉では言うけれど。本当にそう思えるのは素敵です。という訳でアメリカはテキサス州からのニュース。病気にかかった従業員の治療費のため、オーナーがお店を売却するという出来事があったそうですよ。
 ヒューストンのKHOU-TVが報道したところによりますと、このお店はテキサス州モンゴメリにあるドイツビールのレストラン、「カイザーホフ」。先日、ここで働いているブリタニー・マティスさん(19・写真右)が足に発疹ができたといって仕事を休み病院へ行きました。そこで、彼女はなんと足に腫瘍があると判断されたのです。けれども、まだ若いマティスさんは手頃な健康保険に加入していません。そのため、通院して治療を受けることも、更なる検査を行うこともできなかったのです。

■僕らは家族だから
 オーナーのマイケル・デ・バイヤー氏(写真左)は、そんな彼女の状況に心を痛めていました。そしてついに先日、彼は彼女の治療費を捻出するため、17年間続けて来た店を売却することを決意したのです。彼は取材に対し、こうコメントしています。
 「あの子をそばで見ていて、何もしないなんてことはできなかったんだ。それは正しいことじゃないからね。できることをしなくちゃって思ったんだ。」
 実は、マティスさんの母親や姉妹もカイザーホフで働いています。本当に家族のような付き合いなのでしょうね。ちなみに彼女の父親は2000年に脳腫瘍が原因で亡くなっているのだとか。
 「僕らは家族なんだ。従業員たちは本当に頑張ってくれているよ。」とデ・バイヤーさんは言いました。

■家族との時間をつくりたい
 デ・バイヤーさんによれば、カイザーホフの売却によって200万ドル(約2億円)ほどの収入を期待しているそうなのですが、彼は、これで家族とともに多くの時間を過ごすことができるのを楽しみにしている、と言っています。

 もちろん、その「家族」っていう意味には先述のマティスさんも含まれているんだろうね。良く言われているのが、「アメリカで破産する人の6割は高額な医療費が原因」ってのがあります。高額医療制度がある日本では考えられませんが、「入院費用が1日200万円を超える」と言われるアメリカではそんなことが日常茶飯事な訳です。だからこそ助け合いの心っていうのは人一倍嬉しく感じられるんじゃないかなー。マティスさんの回復と健康を祈るばかりです。

<ネタ元:Boss selling restaurant to save employee with brain tumor


Leave a comment


QLOOKアクセス解析