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【The・再会】溺れた青年を助けたのは、生き別れになったままの彼の父だった

By ono   2015年1月4日


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■突然の発作、救助に向かう男性
 新年最初の記事くらいはちょっといい話系でいきましょう。ということでオーストラリアからのニュースです。発作で溺れた男性を助けたところ、なんと生き別れになって10数年経っている息子だったという出来事がありました。
 先日、ベンジ・ベーカー(21)はオーストラリアはシドニーのボンダイ・ビーチでガールフレンドと一緒にカヤックを楽しんでいました。ところが、ベンジは海上で突然てんかんの発作を起こしたのです。彼はけいれんを起こすと水中へと転落してしまいました。
 この時、たまたまビーチを歩いていたフィル・ベーカー(62)という男性がいました。彼はベンジが溺れているのを見ると、すぐさま海へ飛び込んだのです。

■忘れもしない息子の顔
 彼はこの時のことをこうコメントしています。
「溺れている男性を見て、すぐに来ていたTシャツを脱ぐと持っていたキーを砂の上に放り投げ、海に飛び込みました。彼が激しく震えていたのを覚えています。一緒にいたビーチのインストラクターと協力して、私は男を浜へと救出したんです。」
 フィルさんは一息つくと今しがた救った男性を良く観察して、あることに気が付きました。そしてインストラクターに尋ねたのです。
「ところで、彼の名前は何というのですか。・・・え?ベンジ!?」
 やっぱり。今彼が助けたのは、ベンジ・ベーカー。妻と離婚して離ればなれになって以来、10年以上会っていない、自分の息子だったのです。
「私はもう一度彼の呼吸と脈をチェックすると、話しかけました。”ベンジ、私だ。父さんだよ。もう大丈夫だからな。”ってね。」

■たまたまオーストラリアを旅行中だったベンジさん
 実はベンジさんがオーストラリアで生まれて間もなく、両親が離婚してしまい、彼は母親と一緒に英国へ渡りました。彼が8歳になるまでは手紙の中で写真のやり取りはしていたのですが、その後連絡は途絶え、13年が経過していました。ベンジさんはこう語っています。
「不思議で、おかしくて、感動的で。そんな感じだったよ。不思議だったのは、目を開けてすぐにそこにいるのがお父さんだって自然に理解できたことなんです。まるで何年も会っていない友人同士が久しぶりに顔を合わせたらすぐに通じ合えるような、そんな感覚でしょうかね。」
 ベンジさんは数ヶ月前からバックパッカーとしてオーストラリア各地を旅行している最中でした。事故当時一緒にいたガールフルンドも、たまたまボンダイ・ビーチで知り合った女性とのこと。シドニーは彼にとって多くの出会いをくれた街になりましたね。

<ネタ元:Hero who helped save me from drowning is my LONG LOST DAD


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