食材だった御年110歳のロブスター先輩、水族館で暮らすことに
■約7キロの巨大ロブスター
大先輩じゃないっすか!というわけで、アメリカはフロリダ州からのニュース。食材としてやってきたロブスターが推定110歳というのを聞き、レストランが水族館へと送った話が話題です。
ニュースの主人公であるロブスター先輩は約15ポンド(6.8キロ)。先日フロリダ州にあるティン・フィッシュ・レストランのところに、魚介類の卸業者から「デカいロブスターが入ったんだけど」と連絡が入りました。同店のジョー・メルッソ氏曰く、業者は「こんなの千載一遇だよ。こんなに大きなロブスターは絶対に見たことない」とまくしたてたのですが、ジョーさん自身は信じていなかったとか。届いてみると本当に大きなロブスターで、業者によればその年齢は105〜110歳だと思われ、メディアでもちょっとした話題になりました。
■何とか彼を救いたい
そんなニュースをSNSで見かけたアミル・ロッシ氏は「このロブスターを救わなければならない」と決意。友人に声をかけ、動物保護団体、iRescue Wildlifeへとはたらきかけたのです。その結果、iRescue Wildlifeが動くことになりました。ティン・フィッシュ・レストランへ「代金を肩代わりするからロブスターを譲ってほしい」と申し込んだ結果、彼(ロブスター)は食材とならずに済むことになったのでした。
アミル氏は、「彼の写真を見て30分ほどで決めました。」とコメント。迅速な行動が功を奏したのですね。生ものですし。結果、ロブスターはメーン州の水族館へ送られることとなりました。
ジョー氏はこの時、
「彼を救いたいという申し入れを聞いて、そんなこと思いもしなかった自分自身に失望しましたよ。」と述べています。
ロブスターにはラリーという名前が付けられました。ラリーは水族館に到着後、彼の住んでいたもとの海に戻すべきか、他のロブスターと一緒に水槽で展示するべきか決めるそうです。
それにしても110歳とは恐れ入りました。もちろん、体格や体重からの推定年齢に過ぎませんので正確ではないのかもしれませんが、110年前と言ったら明治39年。夏目漱石が「ぼっちゃん」を発表した頃ですよ。海の生き証人ですなあ。穏やかな余生が送れますように。もし食べたとしたらどんな味だったのか、ほんのちょっぴり気になるところではありますが・・・
<ネタ元:110-year-old, 15-pound lobster rescued from Florida restaurant>
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