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衝撃のラストシーン。彼がつぶやいた最後のセリフの意味とは・・・?映画「シャッターアイランド」

By ono   2017年3月19日



シャッターアイランド【ネタバレ無し】
 先日ネット回線を乗り換えしましてね。電話線の工事が必要だってんでそのための業者さんが家に来たわけです。「特に問題なければ10分くらいで終わりますねー」のはずだったんです。けど、私の家、電話線がスパゲティみたいになってまして。外からの電話線が2階に入りまして、その後1階のパソコン部屋に出てきて、そこからまた壁に戻って2階の寝室につながってまして、そこからまた下に降りて居間のメインの電話につながるってことになってましてね。壁の中に何十メートルも走ってるその線、全部入れ替えしなきゃならないはめになるって言う。で、最初の予想よりどんどん時間がかかって、業者さん2人いるんですけど、先輩のおらついてる方の人が若くて華奢な後輩の方に怒鳴る怒鳴る。
「そっちちゃんと押さえとけっつったろーが!」
「すいません!」
「話聞いとけや、ったくよ!」

 みたいな殺伐とした時間が3時間程続くんです。ある意味地獄です。仕方がないのでヘッドホンして、iPadのhuluで観てたら工事が終わるまできっちり観終われたっていうのが今回の映画です。ただですね、業者さんの怒鳴り声にびくびくしながら観るっていう環境はこの映画の内容にぴったりでした。何という偶然でしょう。

「あらすじ」
 精神を病んだ犯罪者だけを収容し、四方八方を海に囲まれた「閉ざされた島(シャッター アイランド)」から一人の女が姿を消した。
 島全体に漂う不穏な空気、何かを隠した怪し気な職員たち、解けば解くほど深まる謎……。
 事件の捜査に訪れた連邦保安官テディがたどり着く驚愕の事実とは(Amazonから

 というわけで、巨匠マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオが組む映画の4作目。ディカプリオ扮する連邦保安官テディが相棒のチャック(マーク・ラファロさんです)を連れて船で島に向かうところから話がスタートします。アッシュクリフ病院からこつ然と消えたレイチェルという女性(精神を病んで自分の子ども3人を殺している)の捜索に来るわけですが、病院で会う人誰もが何やら秘密を隠している感じ。そして寝るたびに悪夢にうなされるテディも過去に何かしら心の傷を負っているようです。

 ベン・キングスレー演じるコーリー医師。そう言えば彼は「ザ・ウォーク」でもパパ・ルディ役として出演していましたね。さて、アシュクリフ病院には派閥があり、コーリー医師は改革派として投薬メインでの治療を進めているそう。保守派のナーリング医師は暴力的な患者に対しては速やかにロボトミー手術を行い、廃人の一歩手前みたいにはなるけれども従順にするという対応を進めています。そんな中、一向にレイチェルの足取りは掴めないまま、どうやらこの病院そのものが何かおかしい、とテディは思い始めるのです・・・

 夢に出てくるテディの妻。彼は放火魔が起こした火事により妻を亡くしたという過去を背負っているようです。その事で悩んでいるのか、悪夢にうなされているのでした。
 テディが冒頭から気になっていたのが島の灯台。警備隊の男性は「古い灯台で、今は単なる下水処理施設だ」というのですが・・・。きっと何かがあるのでしょうね。

 とにかく、全てが明らかになるラストシーンへ向けて山のような伏線が張り巡らせてある映画です。観終わった後、もう一度見返すと「なるほど、そういうことか」っていう発見が結構あってまた楽しめる映画ですね。今ひとつピンとこなかったな、という人は映画「シャッターアイランド」徹底解説が参考になりますよ。
 本当に恐ろしいのはゾンビでも幽霊でもなくて、人間の心の深淵、闇の淵みたいなところにあるんじゃないかな・・・とふと思いました。オススメです。

 閉ざされた島、精神病棟、古い灯台、消えた女性、うなされる悪夢・・・ミステリー好きが大好きなシチュエーションがこれでもかと詰まっているのが良いですよね。連邦捜査官のテディは無事に事件を解決して島を脱出できるのか?

 


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