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【法律なので】同票数だから仕方ない、最後はコイントスで決着inアイダホ州選挙

By ono   2020年6月15日



◼︎コイントスは郡書記官が
 仕方ないよね、法律だし。というわけで、アイダホ州はエイダ郡からのニュース。先日、郡の「選挙区委員長」を決めるための選挙が行われたのですが、2人の候補者の得票数が同一だったため、コイントスで当選を決めた、とのことです。
 候補者に名乗りを挙げていたのは共和党のキャロル・R・デイビーさん(右)とブロック・フレージャーさん(左)。両者とも決戦の得票が36票で同票数となってしまったのでした。ちなみに、アイダホ州の法律では小選挙区と総選挙区、どちらにおいても同点票の場合は郡書記官の前でコイントスをして決めることになっています。サッカーの試合前にやる、あれですね。コインをくるくるっと回して表か裏か当てるという。完全に運次第の勝負の結果、みごと?ブロック・フレージャーさんが当選となりました。

◼︎選挙区委員長という役職
 ちなみにこの法律は1970年に定められたもの。約50年前ですね。一般市民は決戦のコイントスを見学することができるんだそうで、結果は郡のフェイスブックページにも掲載されました。気になる「選挙区委員長」という役職ですが、記事によれば、「選挙区委員長は人々に投票を促す役目を担っており、一般的には地方選挙において有権者と政党との間の情報共有等を提供するもの」なのだそうです。地方の選挙管理委員会の代表みたいな感じなのだろうか。うーん。

◼︎日本の場合はくじ引きです
 ところで、日本においても実は似たような法律があるのをご存知でしょうか。公職選挙法の第95条2項に「得票数が同じであるときは、選挙会において、選挙長がくじで定める。」となっており、昨年4月に行われた相模原市議選でもこの「くじ引き」が発生しています。
 →市議選得票同数でくじ引き、「1票重い」と号泣
 仕方ないですよね。最後は運で・・・。ところで、この時のくじ引きであえなく落選した松浦千鶴子さんなんですが、「自分への有効票を無効とした県選挙管理委員会の判断は違法だ」と選管を訴えました。しかし今年の1月、東京高裁ではこの訴えを棄却。松浦さんは最高裁まで争うと主張してます。
 →「私への票だ」同票でくじ引き落選の市議候補 訴え棄却
何がややこしいって、この市議選、松浦千鶴子(まつうらちづこ)とよく似た名前の松永千賀子(まつながちかこ)という方も立候補されてまして、この2人のお名前をごっちゃにした「まつうらちかこ」と書かれた票が3票あり、どちらの名前を指しているのかかわからないとして無効票になっていたのですね。で、松浦さんは「名字の方を優先して、私の票にするべきだった」と譲らないわけです。うーん。ちょっと無理があるような気もしますけど・・・

<ネタ元:Idaho county election determined by coin toss

  


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