Archive for the ‘それはあんまりだ系’ Category

10月

22

裁判官の「罰金が払えないんだったら、外で献血してこいよ」発言が問題に

By ono


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■献血か刑務所か
 社会貢献と考えればありだと思うんだけどな。とういわけでアメリカはアラバマ州からのニュース。罪に対する罰金を払うことができない犯罪者に対し、「献血をするか刑務所に入るか選べ」という判決を下した判事が訴えられているそうです。
 さて、この人は巡回裁判所の判事、マービン・ウィギンズさん。そして、彼のことを”倫理的に問題がある”として告訴したのが、SPLCこと「南部貧困法律センター」です。このSPLCの訴えによれば、マービン判事は9月17日こういう発言をしたそうです。
「あなたが罰金を払うことができなくて、それでも刑務所に入りたくないと言うなら、献血することを検討しなさい。そして、その際に発行されたレシートを私のところに持って来なさい。さもなければ、保安官が手錠をたくさん持ってあなたを待っていますよ。」

■人権を無視している
 マービン判事は、刑務所に入るくらいなら献血は安いものだと言っていますが、実際に罰金が割引されるわけではない、とSPLCは糾弾しています。本来は罰金を払うことができない人々に血を出せというのは彼らの権利を完全に無視している、ということだそうです。SLPCの弁護士、サラ氏は
「そもそも、罰金を払えない貧しい人を刑務所に入れるのは許されない。それはこれまでの判例から明白です。」と述べています。

 さて、そんな訳で「罰金が払えないなら献血してこいよ」発言がどうなるのか、今後の展開が注目されるところです。ちなみにSLPCこと「南部貧困法律センター」とは、人種差別に対する抗議運動と啓蒙活動をしている団体。ボランティアの無償労働なんかが犯罪に対する刑罰として課されることがありなら、献血で社会に貢献しろという命令もありなような気がしますが、人権的な問題からいくとそう簡単ではないのかもしれません。
 ちなみに判事の提案を受けて数名が実際に献血に行き、結果として刑務所入りは免れたそうなのですが、罰金そのものは減額されていないそうです。なんだよ、罰金がチャラになるんじゃないのかよ!

<ネタ元:Complaint: Alabama judge told defendants to give blood or go to jail

10月

6

オナラが臭すぎるという理由で解雇された男性、会社を訴える

By ono


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■障害者差別?
 オナラが臭すぎるという理由で解雇された男性の側が訴訟を起こしています。アメリカはニュージャージー州からのニュース。
 訴えを起こしたのはニュージャージー州のトレントンで働いていたというリチャード・クレムさん(70歳)とその妻。法廷に出された文章によりますと、男性は2014年の2月に解雇されたとか。理由は「お腹にガスがたまるという症状」のため。妻によれば、これは職場における”障害者差別禁止法の違反”にあたるんだとか。
 リチャードさんはハフィントン・ポストの取材に応えて、こうコメントしています。
「訴訟を起こしたとき、これがこんなに話題になるなんて思いませんでした。」

■バイパス手術で体重は減ったが・・・
 彼は2004年にケース・ポーク・ロール社で経理担当として働き始めたのですが、太り過ぎでおなかが出て来たために、2010年に胃のバイパス手術を受けたそうです。このとき彼の体重は420ポンド(約190キロ)に達していました。最終的にこの手術によって彼は120ポンド(約54キロ)まで減量することに成功したのですが、副作用としておなかにガスが溜まり苦しむはめになりました。臭いオナラが止まらなくなったわけですね。
 2013年にリチャードさんの症状は悪化し、この臭いによって”職場における深刻な混乱”が生じてしまった、と言います。”あまりの臭いで仕事にならない”みたいなことでしょうか。結果、彼は在宅での仕事を命令された後、解雇されてしまったのです。

■肥満の原因は会社にある
 彼を担当している弁護士のデイビッド・コラー氏は、
「オナラの部分ばかりが取り上げられて報じられていますが、元々彼は肥満で苦しんでいたのです。それは、障害者差別禁止法によって守られるべきケースだったと思います。」とコメント。
 リチャード氏は懲罰的損害賠償を同社に対し求めると同時に、同社がこうした出来事(肥満の職員が生まれてしまうこと)を防ぐための体制を整えることも望んでいます。先ほどの弁護士、デイビッド氏は
「私は肥満の方達の味方となって弁護しています。太り過ぎの人は何もしちゃいけないのでしょうか?もちろん、そんなわけはありません!」とコメント。

 なるほど、障害者差別とは、太っている人も対象な訳ですね。肥満になった原因自体も会社にあるだろう、ということでしょうか。それはさておき、職場に混乱を引き起こす程のオナラの臭いとはどんなもんだったのでしょうか。逆にちょっと気になったりするわけですが・・・

<ネタ元:Pennsylvania Man Allegedly Fired For Farting Too Much At Work

7月

10

【なぜ?】「犬と結婚する」発言の男性、会社をクビになる

By ono


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■僕はロコと結婚するかな
 うっかり軽口が災いのもとに。というわけでアメリカはフロリダ州からのニュース。冗談で犬と結婚することをFacebookに書き込んだ男性が会社をクビになるという出来事がありました。
 この方は写真のダイアン・ウーラさん(32)。さて、アメリカでは6月26日、同性婚を憲法上の権利として認めるとする判断が下され、事実上、国内全ての州で同性婚が合法となりました。そんな現状に対してダイアンさんはちょっと皮肉っぽいコメントをFacebookに書き込んだのです。

同性同士の結婚って言うけど、犬と結婚するのとどう違うって言うんだろうね?僕は犬のロコを愛しているし、彼もきっと僕を大好きだ。いつか僕らが結婚できる日が来るといいね。

■同性婚は否定しないけど
 もちろん、ダイアンさんは同性婚自体には反対ではないと認めています。ただ、反対の人も一定数いる中で、ちょっとした冗談を言ったつもりだったのですが・・・
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 彼が勤務する投資会社、グレイス・タックス・アドバイザリー・グループは突然彼を解雇してしまったのです。差別的な発言をする人間という風に捉えられてしまったのでしょうかね。ライアン氏はハフィントン・ポスト紙に対し、こうコメントしています。
「私がわざわざこんなことを話しているのは、Facebook上でのこんなくだらない冗談で私と同じ間違いを起こしてほしくないと思ったからです。」
 海外だと日本人が思っている以上に差別的な発言に対しては厳しいところがありますね。宗教や性的嗜好に関してあまり過激な発言は気をつけた方が良いかもです。
 ただ、同性婚における議論の中で、「同性婚を認めるなら近親婚や動物との結婚、一夫多妻などの権利も認めなきゃいけなくなるんじゃないのか」という問題はやはりありまして、そうした議論が今回のダイアンさんのコメントの元になっているという感じもいたします。
 すでに今週に入ってから「同性婚を認めるなら一夫多妻も認めろ」と裁判を起こす勢いの男性が話題になっていたり、同様の議論は今後も続きそうです。

<ネタ元:Man who joked on Facebook he would marry his dog thanks to same-sex marriage laws is fired

6月

23

アートの車に駐車違反切符が切られるinドイツ

By ono


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■これは・・・駐車なのか・・・?
 駐車違反の切符切りに容赦がないのはイギリスだけではなかったようです。というわけでドイツからのニュース。道端に展示してあった自動車に駐車違反が言い渡されているという写真が話題になっているようです。
 さて、↑の写真はドイツのカールスルーエで撮影されたもの。荷台がぐにゃりと曲がったメルセデスのトラックが写っています。実はこれ、ドイツのアーティスト、アーウィン・ウーム氏によるアート作品。ちゃんとした作品展示なわけです。しかし、写真の右側写っているように、担当の警察官は駐車違反の切符をご丁寧にワイパーに挟んで行ってしまいました。
 ちなみにアーウィン・ウーム氏は他にもねじれたバスなどの作品を発表しています。また、彼は5月にヴォルフスブルグ美術館での個展が開催されています。
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 個人的には車に飛び込んでる人のポーズがツボだったよ!

<ネタ元:Traffic warden gives parking ticket to piece of art

6月

16

1千万円かけた海賊世界記録チャレンジ、ちょっとだけ人数が足りずに失敗・・・

By ono


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■予算を派手にオーバー
 誰かが責任を取ってウォーク・ザ・プランクしないといけないのでしょうか・・・。というわけでイギリスからのニュース。街の威信をかけた世界記録チャレンジで、ちょっとだけ人数が足りなくて記録達成ならずという残念な出来事があったようです。
 さて、この町はイングランド南西部にある海辺の町、ペンザンス。今回、ペンザンスでは「海賊の格好をして集まった人数世界記録」を達成しようという企画を立ち上げたのでした。主催はペンザンスの町議会。ちなみにこの企画でかかった費用は56,000ポンド。日本円にすると約1千万円です。大きく出ましたね!当初の予算の3倍近くに膨れ上がったそうです。
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■せっかく頑張ったのに
 で、当日↑。たくさんの人々が集まりました。記録は、1万4154人。すごい数ですね!え、世界記録は1万4231人?あと77人足りませんね!なんということでしょう。あれだけお金をかけたのに、残念な結果になってしまいました。
 気になる費用の1千万は、プロムナードのデコレーションや関連グッズの製作、参加者の保険や安全対策、イベント開催の経費などなど。ちなみにイベントそのものは昨年開催されたものなのですが、その際の費用の決算が現在議会で叩かれている、というわけです。イギリスでもお役所の決算は今頃なんですね。ま、元の予算の3倍も使っちゃったんじゃ、怒られるわな・・・。
 町長のデイビッド氏は、議会の場でこのイベントについて「残念な事業」と認めつつも、「もしもパブで飲んでる人たちが全員駆けつけてくれたら記録はきっと破れていたと思う」と残念感をアピール。

■ライバルはヘイスティングス
 さてこの記録、元々はイギリス南部で海沿いの街ヘイスティングスで2010年に6160人を集めて記録を達成されたもの。翌年、ペンザンスの街が6166人を集め記録を塗り替えたのでした。するとさらにその翌年の2012年、ヘイスティングは記録を大幅に更新する1万4231人をを達成。それを受けてのチャレンジだったわけです。残念ですね。
 ペンザンスで商工会議所の議長を務めるサラ・ショウさんは、「いろいろ問題はあったと思うけど、町にたくさんのお金が落ちたイベントであるし、またチャレンジするのを見てみたい。それがペンザンスの海賊スピリットですからね。」とコメントしました。
 イベントが観光的な集客効果もあったみたいですし、またチャレンジしてほしいですね。ただし予算はオーバーしないで(笑)
 ちなみに冒頭で書いたウォーク・ザ・プランクとは海賊式の処刑方法で、こういう感じです。
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 目隠しして板の上を歩かされて海に落とされるっていう。サメとかいるんだろうな-こういうのって!

<ネタ元:‘Pirate world record’ flop cost taxpayers £56,000 – three times the agreed budget


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