6月

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電車の外側にしがみついて死にかけた男

By ono   2009年6月9日


20090609-2.jpg■電車に乗り遅れた彼に何が起きたのか
 最高時速70マイル(約113キロ)で走る電車の外側にしがみついて2時間半もすごす羽目になったアメリカ人旅行客がもう少しで死ぬところだったとニュースになっています。オーストラリアから。
 写真の男性はチャド・バンスさん19歳。アラスカからオーストラリアに来ている学生です。彼はこの日、アデレードからダーウィンへと旅する途中、ポート・オーガスタ駅で体を伸ばそうと一旦電車から降りたのでした。ちなみにこの列車は「ザ・ガン」と呼ばれ、オーストラリアのど真ん中を縦断する長距離列車です。

■一瞬の油断が命取りに
 すると、チャドさんがのんびりしているうちに電車は動き出してしまいました。彼は大急ぎで電車へと駆けつけ、小さなステップのある場所へと飛びついたのです。電車はそのまま発車。右の写真で彼が示している場所ですね。走り出したら猛スピード、ドアは閉まってしまい乗り込むこともできず、かといって飛び降りるわけにもいきません。チャドさんは自分が死ぬかもしれない状況にあるとやっと理解したのでした。
 「生き残れないかもしれないと思いましたよ。」とチャドさん。
 そして時間が過ぎること2時間20分、ようやく助けを求める彼の声を聞いた乗務員のマーティ・ウェルズさんが電車を非常停止、ついにチャドさんは開放されたのでした。

■本当に死ぬところだったチャドさん
 「チャド氏はとても幸運です。我々が助け出したとき、彼の肌は真っ白で、唇は紫色でしたよ。」とはウェルズさん。
 「あの時点で、我々は次の予定する駅まで3時間はありました。救助されずにつかまっていたら、低体温症で死ぬか、力尽きて落ちるか、どちらかでしたね。」
 チャドさんはこの時ジーンズ、ブーツにTシャツだけを着て、零下の気温に耐えていたようです。最後にマーティさんから一言。
 「こんな状況、これまで見たこともありませんよ。そして2度と起こらないことを望みますね。」

 …学生のとき旅行の際に幹事のくせして寝坊、起きたら既に電車が出発した後だったという経験のある管理人としては(後で死ぬほど怒られましたけど)非常に彼には同情してしまうわけですが、人間て動転するとありえない行動をとってしまう生き物ですよね。とりあえず雰囲気にまかせて走り出した電車に飛び乗ったりしちゃダメだということだけはわかりましたよええ

<ネタ元:Telegraph.co.uk


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