12月

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ロータリーの真ん中で暮らす女性

By ono   2009年12月5日


20091205.jpg■ロータリーで5ヶ月間
 そのスタイルは新しいかもしれない、イギリスはダービーシャー州からのニュース。ロータリー形式の交差点の真ん中の空いてる土地を自分の棲家にしてしまった女性がいるそうです。もう5ヶ月も経つとか。なぜこんなところに住み始めたのでしょうか?
 この女性はシャロン・シンプソンさん。35歳で7人も子どもがいるといいます。彼女はこのロータリーの真ん中、ペンタゴン・アイランドというところにテントをたて、テレビもDVDプレーヤーも持ち込んだそうです。快適そうですね。
 シャロンさんは今年の7月24日にもとの家を出ました。自分のボーフレンドの事に関して家族内でトラブルがあり、彼女は一人で家を出なければならなくなってしまったのです。付き合っていた男性の母親の保護のもとに入り、彼女はとりあえず宿泊施設へと仮に泊まることになったのでした…が。

■決死の覚悟で?道路を渡る
 シャロンさんと男性はダービー市内を歩いて、ペンタゴン・アイランドというロータリー交差点の中心の敷地へと向かいました。
 「私達はロータリーへ向かいました。あそこには誰もいかなかったんです。たどり着く方法は信号を待って走って渡ること。かなりの車が行きかっているので、あやうく何度かぶつかりそうになりました。」
 2人はとりあえずそこで暮らすことに決定。テントを建て、周囲のゴミからサンラウンジャーなど使えそうな道具を持ってきました。車のバッテリーを見つけては知り合いに充電してもらってテレビにつなぎ、DVDプレーヤで映画を見ることも可能に。太陽光発電でお湯を温めるシャワーも手に入れ、どんどん快適になっていきました。
 「素敵でしたよ。テントの中でテレビが観れるなんて。建築廃材のゴミを探せば、たいていのものは見つかるわ。ある人のゴミはもう一人にとっての宝なのよね。」

■今は普通の暮らしに
 途中、21歳だという人がこの生活に加わってきて友達になり、一緒に暮らしていたこともあったとか。何年だって住めそうだった、とシャロンさんは語っています。子どもと離れて暮らすのはつらかったでしょうが、自分のボーイフレンドを家族が受け入れてくれなかったため、仕方がなかったともコメントしました。現在、彼女はこの男性とは別れ、自分の姉妹と共に暮らしているそうです。今となってはロータリーでの生活がとても平和だったと思えるとか。

 というわけで、ロータリー。欧米ではラウンド・アバウトと言いますが、都市部には今でもけっこう多いようですね。あの、一定方向にぐるぐる回りながら生きたい方角へ出て行くという。どんなところなのかな、とペンタゴン・アイランドをストリートビューで探してみたらこんな感じでした。
20091205-2.jpg

 写真の左側がロータリーのアイランド部分ですね。なかなか広そうです。誰も入ってこない広い土地がこんなところにあったとはね。さすがに12月に入って冬は大変でしょうけど、シャロンさんに続く人がひょっとしたら出てくるかも?しかし交通量が多そうなので、渡るときはほんと危ないですよこれ

関連:ロータリーを50周、出られなくなった女性

<ネタ元:dailyrecord.co.uk


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