へんてこな名前に改名2009まとめ

By ono 　　2009年12月27日

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■名前で人生を変えたい人々
　不況だからかな？イギリスでは改名をする人が増えているそうですよ。2009年、記録的に多くの人が名前を変更しており、その数は昨年よりも8％の増加になっているそうです。中には「何それ？」みたいな方も結構いらっしゃいまして、今回はそんな「へんてこな名前に改名2009」行ってみましょう。まずは３人を一気にご紹介。

■「アイスマン」、「ジョージ・機関車トーマス」、「ブレア・ココ・ルーシー・セント・ルーシー・ホットピンク・デロリアン・ビッグウェンズデー・シャネル」
　アイスマンはぎりぎりありな気もしますが、「機関車トーマス（英語ではThomas The Tank Engine）」て。あと3番目の人。長すぎて読む気にもならないやははは。

　さて、先日氏名変更担当局の最高責任者マイク・バラット氏は最近の改名事情についてこうコメントしています。
　「この不況は名前を変えたいという欲求まではスリムダウンできませんでした。２００９年は５万件近い氏名変更の届出が出されるという記録的な年でしたが、これは昨年よりも８％の増加であり、５年前から見ると倍の数字です。不況の影響が強かった最初の数カ月が多かったのですが、６月以降は前年度と同数で経過してきています。」
　だ、そうですよ。やっぱり不況で何かを変えたいと思うのかしらね。では引き続き変な改名をご紹介。下からどうぞ！

■レジー・ムーンドッグ（元ライアン・ドノバン）
　なんだか芸名みたいになってますけど。２１歳のレジーさんは失業中で何か変化がほしかったそうです。ムーンドッグは犬の名前の本からで、レジーはただ好きな名前だったので。
　「お母さんも今は慣れてくれたよ。自分もこの名前が好きさ。」

■ウィル・ファンクドッグ・ペレス（元ウィリアム・スコット・ブライアン）
　２４歳の彼は、会社を解雇された後自分自身を励ますために改名。ファンクドッグは１４歳の頃からのあだ名でペレスは姓。

■デスストローク・レジナ・チェスター・ジェフ・デイブ・ダム・ディー・ダム・タンブルポット（元レジナ・ディー・ガードナー）
　．．．長い！デスストロークはゲームのキャラクター、チェスターは友人の名前。ジェフはペットのウナギの名前、デイブも友達の名前、ダムディーダムは元のミドルネームのアレンジ。タンブルポットは友達がつけたあだ名で、好きだったので名前につけたとのこと。もう好きにしてくだしあ。お店の店員をしているという２３歳のデスストロークさん、
　「この名前が大好きで、銀行の名義もすでに変えました。でも図書館ではちょっとしたトラブルもありましたよ。中年の女性にそれは本当の名前なのか聞かれました。両親が６０代（の分別ある年齢）なのに、って。」

■ナン・オブ・ジ・アバーブ（元アダム・ニール・オーセン）
　直訳で「上記のどれでもない」という意味で、クイズ番組などで回答１、２、その他などという場合に使われます。昨今の改名は若気のいたりがほとんどと思いきいや、こちらのナンさんは５０歳。兄弟からもらったアイデアだということです。
　「妻は今回のことを憎んでいますけどね。自分も名前を変えるしか仕方ありませんし。兄弟と私はちょっとしたジョークでやったまでですけど、こんどこの名前で選挙に出ようかって。」
　ああなるほど、候補者○○、候補者××、その他（ナンさんのこと）、みたいな感じになるわけですね？面白い。ぜひ立候補していただきたいと思います。さ、どんどんいきましょう。

■リッチー・ロックスター（元リチャード・アンドリュー・メリソン）
　えーと、ロックスターね。２０歳の地理学の生徒さんです。バンドのステージネームをそのまま名前にしちゃったみたいです。

■ミスター・ザ・ビーフ・トング（元グレゴリー・アレン）
　はい、ミスター牛タンですね。舌。ドライクリーニングの会社で働く彼は飲酒コンテストで負けたときにこの名前をもらってしまったそうです。恐ろしいゲームですね！

■アバ・トルーリー・スクランプシャス（元アバ・ペイン）
　映画マニアならピンときたかしら。トルーリー・スクランプシャスは映画「チキチキ・バンバン」に出てくる製菓会社令嬢の名前。
　「４４年間も”ペイン”と呼ばれてきて、いい加減何か素敵な名前がほしかったの。アバ・トルーリー・スクランプシャスは人生を楽しくて幸せなものにしてくれるわ。大好き。お客さんに試しに伝えたら、みんな好きだと言ってくれたわ。でもパスポート事務所ではすぐには受け付けてくれないの。ちょっとした心痛（ペイン）よね。」

■アストン・マーチン（元アラン・ターナード）
　なんていうか、自動車メーカーの名前ですよね？アストンさんは３７歳、サウサンプトンに住む配達ドライバー。ジェームズ・ボンドのマニアでコレクター。アストン・マーチンと言えば数々のボンドカーとして採用されてきましたから、そういうあこがれもあったんでしょうね。彼は１２歳の時からすでにあだ名で「アストン」と呼ばれていたそうです。念願かなっての改名でした。

■プリンス・オブ・パッション（元ミッチ・プリンス）
　だんだんおかしなことになってきましたよ？直訳すると「情熱の王子」。まあ、元の名前にもプリンスは入っているんですけど．．．。プリンスさんは２５歳のプロボクサー。プロボクサーとしてふさわしい？名前を探していた彼は友人に「プリンス・オブ・パッション」と呼ばれてその名をそのまま使うことに決めました。リングネームじゃだめだったんでしょうか。
グラスゴーのカンバーノールドに住むプリンスさんは２００６年にボクシングでスコットランド代表にもなったことがあるのですが、
　「いい口説き文句でもあるよね」と意外と軽いコメント。

■ドルフ・ジグラー（元マーク・デイビッド・ピニオン）
　ドルフ・ジグラーといったらあれですやん、プロレスラー。確か若手のホープなはず。さてドルフさんは２１歳の販売コンサルタント。ある金曜の晩パブでビールをしこたま飲んでいるときにこの名前に決めたそうです。友人でリグラーと呼ばれている人がいたので、じゃあ自分はジグラーにしようとなったらしいです。すでに銀行の名義も変えており、これから新しいパスポートを申請するところだそうですよ。別に大のプロレスファンというわけでもなさそうですし、ほんと意味不明です。

　…というわけで色々紹介しましたが、最初の説明の「不況であまりに大変なので名前を変えて心機一転したい」というほど深刻なものじゃなく、けっこう飲んだ勢いとかゲームで負けたとかくだらない理由が多くてホッとしました（笑）。最近名前をお菓子の商品名（モンスター・マンチ）にした人を紹介しましたけど、彼みたいな人は他にもいっぱいいたのね。みなさんも人生の転機に改名してみてはいかがかしら？
　管理人はどんな名前にしようかなあ…。

関連：名前をコーンスナック（モンスター・マンチ）に変えた男

＜ネタ元：Telegraph.co.uk＞