3世代を通じて一家に伝わる100年前のケーキ
■今も伝わるカビだらけのケーキ
レシピが、とかじゃなくて、本物の100年前のケーキなんです。アメリカはミズーリ州からのニュース。とある一家には100年前に作られたケーキが手を付けられないまま残されており、子孫へと伝えられているそうです。
写真がそのケーキ。そしてケーキを持っているのが最近になって新しいケーキの所有者となったメアリー・アシュフォードさんです。一体全体、どうして普通のフルーツケーキが家族で大事にされるようになってしまったのでしょうか?
■亡き母親が焼いてくれたケーキ
ことの起こりは1907年、3月のある日。その日はヴァンヴェルキンバーグ家の8歳になるクラレンス君の誕生日でした。お母さんはクラレンス君のためにバースデーケーキを焼いてくれていたのです。けれどもその晩、妊娠していたお母さんは出産のために亡くなってしまいました。クラレンス君はとてもケーキを食べる気にはなれず、彼はケーキを包むと戸棚の奥へとしまい込んだそうです。103年も前のお話です。状態も良かったのかケーキはそのまま保存されました。
月日は過ぎ、大人になり家庭を持つようになったクラレンスさんはミシガン州のジャクソンに住む娘のメアリーにこのケーキを渡したそうです。そうして彼女も2006年に亡くなり、ケーキは彼女の長女、メアリー・アシュフォードへと託されたのでした。
■ケーキを今後どうするのか
こうして3世代に渡り保存されてきたフルーツケーキ。家が途絶えるまではとっておくという話もあるようですが、メアリーさんはそろそろこのケーキを別な場所へ移す時期かもしれないと考えているそうです。彼女はケーキを売却することも検討しており、スミソニアン博物館などが興味を示しているとのことです。
と、いうわけで100年も前のケーキが特に何もしていないのに保存できていることにも驚きですが、何世代にも渡ってそれを受け継いできているというのもふしぎな話ですね。8才だったクラレンス君が最後にお母さんの焼いてくれてケーキを捨てることができなかったのはなんとなくわかります。ケーキは家族の絆を表すシンボルなのかもね。
<ネタ元:morningsun.net>
3 Responses so far
2月 26th, 2010
21:23
伊丹十三監督の映画「たんぽぽ」に、”母さんが作った最後の料理だ。さぁ温かいうちに食え!”と、息を引き取るお母さんを横に、皆で泣きながら炒飯を食べるエピソードがありますが、やはり実話にはかないませんねぇ。真実はやはりそうなのでしょう。
2月 27th, 2010
08:00
なんか良いなぁ、こういうの。
愛がある。
2月 27th, 2010
12:22
>寺内貫太郎一家様
「たんぽぽ」のエピソードも泣かせるものがありますね。
亡き人の残した形見にはやはり思い入れやドラマが生まれるんでしょうね。
>匿名様
やっぱり愛ですよね、愛。
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