海で砂のお城作りは禁止ですinイタリア

By ono 　　2010年7月3日

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■また無茶な法律が…
　海岸では砂のお城禁止！？面白いなー、イタリアからのニュースです。治安対策と称しておかしな法律が最近増えつつあるようですよ。
　イタリアでは２年ほど前から公共の安全を守るための法律を市の実情に応じて市長が決めてもいいことになっており、このために各地でちょっと行き過ぎとも思えるようなへんてこな法律がどんどん施行されているのです。その一つが前述の「海岸で砂のお城を作ることを禁止」だったり、他にも「野良猫へ餌をやることを禁止」、「運転中のキスの禁止」などが定められているそうです。
　ごく最近ですと、ミラノに近いビジェバノという町の法律によって、記念碑のところにある階段の上に座っていた若いカップルに対して各々に１６０ユーロ（約１万７千円）の罰金が課されて話題になりました。２人はこうコメントしています。
　「とても暑かったんだ。それでちょっとの間座っただけだよ。広場で他の選択肢といったら他にはバーに行くしかない。けど、そうしたら５ユーロ（約５５０円）はかかるだろ。僕らはただおしゃべりしてただけで、飲み食いもしていないしタバコも吸ってないんだよね。」
　しかし、この訴えは認められませんでした。「階段に座る怠け者の後を掃除するために毎月貴重な時間とお金が使われているから」というのがその理由。イタリアってもっとのんきな国民性だと思ったんだけどなあ…？
　もちろん、先ほど出ていた「運転中のキス」で罰金を食らった方もいます。場所はエボリという町で、罰金の額は５００ユーロ（約5万5千円）。他にも地域ごとのおかしな法律はまだまだありますよ。

・サルデーニャでは浜辺の上でのタバコを禁止
・カプリの島では木のサンダルを禁止（うるさいので）
・ベルガモでは鳩のへの餌やりを禁止
・チェゼーナでは野良猫へ餌をやってはいけない
・ノヴァーラでは23時30分以降、ベンチに3人以上集まってはいけない

　さすがにここまで来てしまうとイタリア国内でも反発が強いらしく、国内のメディアでは「官僚的だったムッソリーニへの回帰だ」と主張し、スタンパ紙ではこんな見出しをつけました。

“Kisses, clogs and beach balls – Italy, the country where everything is forbidden,”
「キス、サンダルにビーチボール – イタリア、何もかも禁じられた国」

　ま、日本の自治体でも迷惑条例で罰金みたいなのは結構ありますので、そんな日本人としては別に不自然な感じはしないかな…とも思いましたが、さすがに砂のお城禁止はないでしょ！あとベンチに座ってもだめなのかい？んもー厳しいなー。この夏イタリアへ旅行に行こうという方がいたら気をつけないといけませんね。

＜ネタ元：Telegraph.co.uk＞