13億円の高速道路がなぜか牧場に!
■高速道路に大反対
ああ、もったいない。というわけでオーストリアからのニュース。せっかく建設した高速道路が使えなくなり、泣く泣く牧場にしている、という村があるそうです。
話題になっているのはオーストリアのトレーべジング。絵葉書にもなっている、景色が美しいことで有名な村なのだそうです。この村の真ん中を通過する形で高速道路がドーンと建設されたのですが、地元住民が猛抗議。努力の甲斐があって、国では仕方なくこの道路を放棄することになりました。
その後、高速道路はこの村の地下を通る形で再度建設。最初の高速道路には10ミリオンポンド(約13億円)、地下を通る方の高速には17ミリオンポンド(約22億円)が投入されることとなったのです。
■今は広大な牧場に
その後、放棄された道路は農場となり、地元の酪農家が牛を放牧しています。また地元議会ではこの道路を「世界で最も高価な農場」としてギネスに申請しているそうです。確かに上の写真、パッと見は牧場なんですが、よく見ると高速道路っぽいところがちらほらと…。
最初に村で道路閉鎖の運動を起こしたというホテル経営者の男性は、こうコメントしています。
「それはとても長い戦いでしたよ。でもそれだけの価値はありました。かつてここには高速道路が走っていました。しかし今では、村は以前のように再び平和で静かなオアシスへと戻ったのです。」
ちなみに反対運動は17年間も続いていたのです。長かったんですね…。ホテルの経営者としてはやはり「車なんかほとんどこない閑静な田舎」が売りだったのに、そこに高速が通ってトラックなんかがバンバン走られたらたまらない、ということなのでしょう。世界一高価な牧場もそうですけど、「世界一細長い牧場」のタイトルもとれそうな気がしますね
<ネタ元:croatiantimes.com>
2 Responses so far
9月 11th, 2010
01:23
「車なんかほとんどこない閑静な田舎」への交通手段ってなんだろう?
そのうち「ヒトなんかほとんどこない閑静な田舎」になっちゃったりして.
9月 14th, 2010
07:50
>taco様
とりあえず舗装しただけみたいな田舎道くらいが
あるんでしょうね、きっと。
「田舎は田舎だからいいんだ」っていう主張は、都会の人がいうと
うさんくさいけど、地元の人が言うならいいかなって思ったり。
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