12月

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iPhoneを風で充電?その名も「iFan」

By ono   2010年12月14日


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■風さえあれば発電できる
 iPhoneバッテリーの持ちが悪い方に朗報です。風力発電でiPhoneを充電してしまおうというアタッチメントが開発されました。開発したのはオランダの方です。さすが風車の国ですね!
 写真が↑がそのガジェットで、製品名は「iFan」。風を受けて風車が回ると電気が起きる仕掛けになっております。デザインしたのはオランダ人デザイナー、Tjeerd Veenhovenさん。今まで風力を使った製品の開発を続けてきましたが、思い切り小さくして何かに使用したいと思ったのが開発のきっかけになりました。
 「風を利用した物、というと我々は風車のような大きなものを考えてしまいがちです。今回のiFanが素晴らしいのはこうした風のエネルギーを直接、個人的に利用できるということなんです。」

■これからの課題
 現在のところiFanはまだプロトタイプ。ファンはコンピュータ用のものを転用し、iPhoneへの取付部分も自作しました。インスピレーションだけで制作にはさほど時間はかからなかったとのこと。
 さて、気になる充電効果の方はといいますと、「強風で6時間」でだいたい満充電。そりゃ大変だね!これに関しては本人も「今のところそれは実用的じゃないね。ただこれはまだコンセプトモデルなんだ。」とのこと。現在も発電効率については改良が続けられており、もっと短い時間でも充電できるようになる…といいですね。
 また、彼は自転車のハンドルに取り付けられるバージョンにも取り組んでおり、これだと安定した充電が可能かもしれません。イメージとしてはこんな感じですね。
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 ただし、空気力学というのは非常に厄介なものらしく、小さいファンを通り抜ける風は非常に奇妙な流れになってしまい、この辺が回転が安定しない要因なんだとか。
 「とても興味深いんだ!大きい風車だとまったく問題にならないことなんだけどね。」

■コンセプトこそが大事なんだ
 というわけでiFanの実用化にはまだ前途多難な感じがしますが、最後に彼の情熱的なコメントでこのニュースを閉めることにいたしましょう。
 「素晴らしいコンセプトはデザインにおいて一番大事なことなんだ。それをわかってもらうための挑戦だよ。こういうプロダクトや技術は実際には商品として人々の手には渡らなかったりすることが多いんだけど、良いデザインっていうのははじめはうまくいかないもんさ。それが革新的であれば特にね。」
 そんなわけで、近い将来iFanが実際に発売されるまでは、家の庭先で風を受けて充電するiPhoneを想像して楽しむことにいたしましょう。

<ネタ元:aolnews.com


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