キツネを撃ったら偶然泥棒に当たった…が。
■まさかそんな所に人がいるとは
なんと言いましょうか、タイトルの通りの事故が起こったわけですが、まさに偶然。こちらはイギリスからのニュースです。
事件が起きたのはエセックス州、クレイズ・ヒル。農業を営む62歳のエドワード・ティブスさんは先日の夜中、飼っていたガチョウが激しく鳴く声で目が覚めました。外に出ると野生のキツネが来ているのです。畑を荒らされては大変、と彼はライフル銃をつかんで電動スクーターに乗るとキツネを追いかけたのです。ティブスさんは暗闇に向かって3発弾を撃ちましたが特に手ごたえはなく、そのまま自宅に戻ると眠りにつきました。…ところが。
翌朝、ティブスさんの家に武装した警官16人がやってきて彼を取り押さえました。殺人未遂の容疑だというのです。彼が暗闇に向けて撃った銃弾が、たまたま付近にいた男性二人の足と背中に当たってしまったようなのですね。
■「全然気づかなかったよ」
「あれはどう考えてもアクシデントだよ。」とティブスさん。「私は自分の土地でキツネを撃っていたんだけど、そこにいた2人が撃たれたって言うんだ。私は全然わからなかったよ。もし気がついていたらすぐに警察を呼んださ。2人はその後病院に行って警察に言った。私は自宅に警官がやってきてはじめて知らされたんだから。」
名前が明らかになっていない2人の男はそれぞれ27歳と30歳。銃弾を受けて病院で治療を受けています。さて、今回の発砲事件を警察が調べていくうちに一つのことがわかりました。それは以下のようなものでした。
1)以前から、ティブス氏の農場のうち一部の土地を他人に貸し出していた
2)この土地に2人の女が施設を建築し、こっそりと大麻を栽培していた
3)大麻の存在を聞きつけた男たちが盗みにやってきた
4)たまたまキツネを撃ったティブスさんの弾が男たちに当たってしまった←今ここ
■処分されたのはティブスさんだけ?
というわけで、ティブスさんの知らない間に貸した土地で大麻栽培が行われていたことが明らかになったのです。ただしイギリスでは現在、大麻の所持自体は取り締まり対象外のため、栽培していた女性(50本が見つかった)も盗みに来た男性もそのままお咎め無し。結局ティブスさんだけが人を撃った罪で銃所持の資格を取り消されてしまいました。ティブスさんだけがなんだか割を食ってる感じがしますが、警察の発表はこうです。
「ティブス氏は公共の安全と平和に危険を起こす可能性があるので、銃を委任するには不適切。」
だそうです。なんだか管理人も納得いかないなあ。偶然弾が泥棒に当たってざまあみろな展開かと思ったのですが…。イギリスでは大麻はそれほど違法視されていないんですね。今さら知った意外な事実。
<ネタ元:Telegraph.co.uk>
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12月 20th, 2010
22:16
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