ビールがでかでかと印刷されたラトビア硬貨、健康省は大怒り?
■ビール万歳なデザイン?
個人的には楽しくて良いと思うのですけど。ラトビアからのニュースです。新しく発行された硬貨のデザインが美味しそうなビールだったために、不謹慎だぞと問題視する人が異議を唱えています。
ラトビアではこの程夏至を祝うためのフェスティバルが開催されるのですが、それに合わせて額面1ラット(=1.3ポンド=約170円)の記念硬貨を発行することにしたのですが、その硬貨というのが上記のデザイン。ど真ん中にビールジョッキの絵面が配置されており、100万枚が製造されました。
■アルコール摂取を宣伝してもらっちゃ困るんだよね
しかしこれに異議を唱えているのが健康省。こんなコインを出してアルコールを宣伝するのは駄目だろう、ということのようで、ラトビア銀行に抗議の文書を発行しております。その内容はこんな感じ。
「コインの図柄は、社会におけるアルコール摂取を減らしていこうという我々の努力を真っ向から否定しています。」
これに対して負けてはいないのがラトビア銀行。
「水とお茶に継いで、ビールは世界で3番目に人気のある飲料です。だいたい、古代のエジプトではピラミッド建築に携わった労働者は一日3杯のビールを支給されていたのですよ。」
とよくわからない持論を展開。
■健康にだっていいんだからね!
同銀行では、その他にもビールは不眠症に対する有効な対策として医療目的で使用されていたという過去の事例も引き合いに出し、正当性を主張し、健康省の不満など意に介さない様子。更に、この意見を「大した問題ではない」と切り捨てた上で、
「そんなことを言うのであれば、国家の伝統や夏至を祝う慣習自体を禁止すべきだ。」とコメントしています。
で、ラトビアの人々の状況はといいますと、このコインが結構ウケているらしく、発売と同時にコインほしさに銀行に並ぶ人達が続出しているようです。
健康省の言い分もあるといえばあり、同局では昨今、反アルコールキャンペーンを大々的に打ち上げており、スコッチウイスキーの歴史を学ぶ試験を行っている学校に対しても「そのテーマは受け入れがたい」と抗議文を送っているそうです。
なんつーか、お祭りなんだから良いじゃないかという気もするわけですが、反論するラトビア銀行のこじつけっぽい理論武装も面白いです。どうせだから公開討論とかでもっとやりあってほしいね!「ラトビア銀行にはバカしかいないのか!」「お前らが頭固すぎるんだよ!」みたいな激論を期待しております。もうすでに発行しちゃってるんだけどさ。
<ネタ元:telegraph.co.uk>
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