究極のパズルテーブル。引き出しにはパイプオルガン、正しい旋律を奏でると…?
■君は開けられるか
パズルの天才ですね。といっても解く方ではなくて作る方。アメリカはコロラド州からのニュースです。引き出しにパイプオルガンが仕込まれたパズルのテーブルが完成したようですよ。
写真のテーブルを制作したのはデンバーに住む木工師、カーゲン・シェファー氏(33)。小さい頃から自分でパズルを作っては親を困らせていたと言います。11歳の時には既にボール紙で立体パズルを制作するほどに。コロラド大学では数学を専攻していました。
そんな彼にニューヨークのとある映画監督から制作の依頼がありました。それが↑写真の机なのです。上段の小さい引き出しは前述したように押し込む際にオルガンの音が鳴るようになっています。8つの引き出しが音階になっているのですが、これで正しい旋律を演奏すると秘密が解けるようになっている、というのですね。ちなみに机は黒檀(こくたん)、クルミ、ピンクの象牙などからできています。
■一部の手順をご紹介
正しい旋律の手がかりは机の中にバラバラに隠されている楽譜。まずはシークレット・パネルのボタンを探す所からこのバズルはスタートします。このボタンでスライドパズルがオープンするようになっており、そのスライドパズルを正しい順番にすることで他の引き出しが開くようになる…らしいです。こうしたパズルが机には20以上仕込まれているのです。すごいですね!
あまりにも凝ってしまったため、設計と制作には約4年、それと高級車1台分くらいの費用がかかっているそうです。以下、シェファーさんのコメント。
「僕に依頼してきた方の質問は一つだけでした。”やってみたくないかい?”って。今まで生きてきて、考えたこともないようなアイデアでしたよ。」
■芸術的な木工芸なのです
ちなみにこの机、様々スイッチが仕込まれているのですが、電気的なものは一つも使用していません。あくまで木工作品なのです。そこがこだわりなんですね。引き出しパイプオルガンに関しても複雑な木製スイッチが入っているのですが、途中で音階を間違えるとまたリセットされるようになっているのです。最後まで正しい順番で演奏されると初めて、秘密の引き出しの鍵が開くというもの。
「木のような材料を使用して限界を押し上げ、それで予想外のものを作り上げるのが魅力的なんですよね。それはもう魔法の杖みたいなものです。」とシェファーさん。
本当、ハリー・ポッターにでも出てきそうな机ですね。さて、この机に関しての映像があったのでちょっとご紹介。
そう言えば子供の時、じいちゃんが箱根で寄木細工の秘密箱をおみやげに買ってきてくれたのを思い出しました。7回くらいの手順で開くのに興奮してたんだから、この机の20以上の仕組みで最後の引き出しが開いた時にはものすごい感動があるんじゃないかなあ。素敵。
<ネタ元:huffingtonpost.com>
Leave a comment