65年前の白黒テレビでデジタル放送を見る脅威の英国人
■ちゃんと写ってます
テレビが地上波デジタルに変わってテレビを買い換えた方も多いかと思いますが、イギリスにはなんと60年以上前のテレビで最新のデジタル放送を受信している方がいらっしゃいます。
写真のテレビは「Pye B16T」。大2次世界大戦後最初に出たモデルのテレビで、テレビエンジニアを引退したスティーブ・ファーリーさんがリペアして使っているのです。
元々は彼の父が1946年の夏に買ったもので、ミッドランドでもアレクサンドラ・パレス・テレビの放送を受信する初めてのテレビだったといいます。
以来、このテレビはずっと現役。ところどころ修理しながらもブラウン管は買ったときのままです。彼の父もこのテレビを誇らしげにしていたとか。
■新しいテレビを無理して買う事はないよ
「古いテレビではデジタル放送が観れないという不安を、こいつは解消してくれてるんです。”Pye”は当時のソニーみたいなメーカーで、戦争中に生産を止めていたあと、戦後に初めて開発したモデルです。世界でも実際に動いている最も古いテレビの一台に入ると思いますね。
多くの人たちは、メーカー広告のターゲットにされて、新しいテレビを買わないといけないと思っています。けれど、”うちのテレビは古いから”といったって、これほど古いテレビを持ってる人はいないでしょう。」
だから、無理に新しいテレビを買う必要は無いよ、というわけなんですね。ちなみに、これだけ古いテレビになるとビデオ入力すらないわけで、デジタル放送が観れるようにチューナーを組み込むのはなかなか大変。エンジニアだったスティーブさんならではの技術なのですが、現在彼に古いテレビのデジタル対応化作業を頼んでいる人が沢山いて順番待ちなのだそうですよ。
なんかすごいなー。写ってるのは白黒の荒い映像なのに、内容は最新の番組なんだもの。何でもかんでも古いものを大切にすりゃ良いってもんじゃないとは思いますが、ここまでやってくれたらもう異論はありません。素晴らしい。
<ネタ元:news:lite>
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