吹雪の中車に閉じ込められた男、凍ったビールをショリショリやりながら耐えしのぶ
■頼みの綱はビールだけ?
どんなときもビールは友達。アラスカ州からのニュースです。吹雪で事故った男性が、救助を待つ間の3日間、ガリガリに凍ったビールを食べることで生き延びるという事件がありました。
事件が起きたのはアラスカのノーム。クリフトン・バイアルさん(52)は先週の月曜夜9時頃、用事があって車で出かけました。しかし外は猛吹雪。道がどこにあるのかもよく見えないまま、町から40マイルほど走った所でクリフトンさんの車は道を大きく外れ、雪だまりの中へと突っ込んで動けなくなってしまいました。
クリフトンさんはこうコメントしています。
「最初自分で車を掘り出そうとしてみたんだけど、あまりのひどさに無駄だってわかったんだ。着ていたのはテニスシューズにジーンズ、30ドルのジャケットだけ。」
■ひたすらじっと我慢のみ
大抵の人はそうだと思うのですが、彼もまたやはり緊急用の装備は何もなく、携帯電話もつながりません。しかたなく救助が来るまでなんとか車で頑張ることにしたのです。幸い寝袋のインナー(内側に入れるペラッペラの布)だけがあり、これに潜りこみました。
手元にあったのはわずかクアーズのビールが3缶ほど、しかもカッチカチに凍っています。クリフトンさんはナイフで缶を開けるとシャーベットになったビールをシャリシャリと食べ、空腹をしのぎました。
バスタオルを足に巻き、ボロ布を服に詰め込み、時折凍ったビールを食べながらひたすら待ちます。遭難二日目、クリフトンさんが職場に出てこないのを不思議に思った上司が捜索願を出し、大規模な捜索隊が編成されました。
結局クリフトンさんの車が見つかったのは事故から3日目。どうにか命に別状はなく病院で検査したところ凍傷などにもかからずに済みました。ただ、この3日で体重は16ポンド(約7キロほど)痩せていたそうです。
ビールの飲み過ぎは太るとよく言われますが、単体で見れば結構バランスの良い栄養価なんだとか。車にビールを積んでおくのは非常用で考えると正解なのかもしれません。警察の方から「いつも飲みながら運転しているのか!」という厳しい突っ込みがありそうですけどね。
<ネタ元:adn.com>
Leave a comment