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【アート】14億ユーロの紙幣で家を作った男性

By ono   2012年1月28日



■すごくリッチな家が誕生
 ある意味、すごくお金持ちかもしれない。さて、アイルランドからのニュースです。ダブリンに住む男性がシュレッダーで廃棄された莫大な量のユーロ紙幣を使い、家を完成させたそうです。
 制作したのはアーティストのフランク・バックリーさん。使用されているのは中央銀行がシュレッダーにかけた上で廃棄したユーロ紙幣で、金額にするとなんと14億ユーロ。日本円で行くと約2400億円です。すごいね。


 実際に使用されている紙幣のブロック。

■こんなの紙切れじゃないか
 元々は彼が制作していた一連の作品シリーズ、「エクスプレッション・オブ・リセッション」を展示するためのギャラリーとして造られた建物だったのですが、逆にユーロ紙幣を使ったギャラリーの方が話題になってしまっているのだとか。彼はこの家を通じて、来館者にユーロの現状について何かしらのインスパイアを与えることを希望しています。
 「自分のスタジオにいる時、400万ユーロのシュレッダーされた紙幣のブロックに足を乗せて座りながら思ったよ。”なんだ、こんなのただの紙切れじゃないか”ってね。このことについてもっと人々に議論してもらいたいなと考えたんだ。”通貨”にはどんな意味があるんだ?ってさ。」


 部屋の様子。なんだかフッカフカな感じがしますね。

 彼は毎日12時間かけて作業を続け、昨年の12月から実際にこの家で暮らすようになりました。もちろんギャラリーですので一般の方は見学することが可能です。
 ところで、建物の素材となったユーロ紙幣は無料ですし、建材となる木材も寄付でもらったため、家そのものにはほとんどお金がかかっていないようです。一番高かったのはまだ使用していない壁紙で、35ユーロ。労力はハンパなく大変ですが、それ以外はほとんどただでできている家なのです。
 最後にフランクさんのコメントを一言。
 「時事(Current)はアートになり得る。だとしたら、通貨(currency)だって同じはずさ。」

 これだけユーロ圏を中心に経済が混沌として経済に振り回されるようになると、改めて「お金ってなんなの?」って思ってしまいますよね。労働の対価であり豊かさの象徴が通貨なんでしょうけど、それ以外の価値観を見つめてほしいってことなのかな。うーん。

<ネタ元:irishtimes.combillioneurohouse.com


2 Responses so far

防水対策はもちろんしっかりされてるんですよね?
雨が降ってぐにゃ・・・なんてことに・・!

>Noruwe-usagi様
ですよね。外側の部分ぐらいは防水しててくれないと…?

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