みんなで棺桶をわっしょいわっしょい!フローズン・デッド・ガイ・デイズ開催
■みんなで棺桶をえっさほいさ
アメリカ版とんまつりとでも言いましょうか。アメリカはコロラド州からのニュース。棺桶に入った死者(の役の人)をみんなで担いで競争するという「棺桶レース」が開催されました。
これはコロラド州のネダーランドで開催されたフローズン・デッド・ガイ・デイズ(凍った死人の日)というお祭りでの競技。雪が降りしきる中、溶けかけの雪と泥の中を6人の男と棺桶に入った死体(の役の人)が会場内を駆け抜けました。
優勝したのは写真のチーム・ピンクソックス。なんと今年で3連覇です。何メートルなのかは書いてありませんでしたが、50秒を切る好タイムでゴール。2位には「ザ・ドナー・パーティ」が入賞しました。ピンクソックスのキャプテン、ジョエル・ウェーバーさんはこうコメントしています。
「棺桶レースへの情熱を資金に変換するのが僕らの仕事なのさ。」
フローズン・デッド・ガイ・デイズは週末の3日間に開催され、様々なイベントが行われました。この間1400人の小さな町は15000人もの来場者で賑わったようです。しかし、厳しい寒さと風速27mという強風のために、2日目のイベントは中止になってしまったんだとか。
■凍った死人のお祭り…とは?
で、この変わったお祭りフローズン・デッド・ガイ・デイズはどうして始まったのかといいますと、時は1989年に遡ります。ノルウェー人の男性とその母が祖父であるブレド・モーソル氏(89)の遺体をアメリカに持ち込んだことから始まりました。彼らはアメリカで人体冷凍保存センターが建設されるのを期待してやってきたわけですが、結局夢は実現することなく、1993年には仕方なくネダーランドに移り住んで自ら冷凍保存用施設を建設しようとしたのです。遺体は家の裏に小屋を作りドライアイスに入れて保管していたとか。ところが彼らは町から立ち退きを迫られてしまいました。
アメリカでは遺体の個人的な保有そのものが違法であったのですが、町ではこれを例外的に認め、モーソル氏は町で保存されることとなったのです。そして、2002年からはこのノルウェー人のおじいちゃんに敬意を表し、くだんのお祭りが開催されるようになったんだそうです。
うーん、なんていうかすごいお話ですね。競技よりも祭りの由来のほうが面白いかも。ちなみに夜にはご本人であるブレドさんとシャンパンを乾杯することもできるんだとか!すごいね!
アメリカの何でもありなお祭り精神がこういう状況をOKにしてるんだろうな。いつかグランパがちゃんとした冷凍保存施設に入れますように。ナムナム
<ネタ元:denverpost.com>
2 Responses so far
3月 7th, 2012
00:00
「生きている死体の役の人」と言い替えると, なんか違うものっぽく聞こえる.
ちなみに「冷凍保存」でよければ, 1989年の時点で既に (しかるべきお金を払えば) 可能じゃなかったっけ. 確かウルトラクイズの優勝賞品 (またか) になってましたよね. で優勝した人が「すぐ」ではなく「死後」を選んだという….
3月 7th, 2012
19:05
>taco様
>「生きている死体の役の人」
リビングデッドですね(笑)
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