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奇跡?地球の反対側から発信されたSOSを沿岸警備隊がキャッチ、救出!

By ono   2012年3月13日


■衛星ビーコンは生きていた
 これはちょっとすごいかもです。イギリスとニュージーランドからのニュース。ニュージーランドの山で遭難したイギリス人男性のSOS信号が遠く離れた本国イギリスで受信されて救助につながるという出来事がありました。
 この男性は元教師のクリス・ペインターさん61歳。イギリスの西ヨークシャー出身の彼はこの日ニュージーランドのカフランギ国立公園でトレッキングを楽しんでいました。
 10日間思う存分釣りを楽しむつもりでやって来たクリスさん。しかし彼は公園内で膝を痛めてしまい、突如として動けなくなってしまいました。たった一人で携帯電話も持たない彼は誰にも助けを求めることができません。万事休すかと思ったクリスさんは手持ちの荷物で何かできないかと考え始めました。
 そんな時、荷物の中からビーコンが出てきたのです。これは彼が10年前にイギリスから移住するときに買ったもの。パーソナル・ロケーター・ビーコンといい、衛星通信を介して沿岸警備隊に救難信号を届けるための発信機でした。もちろん10年前のものですし、登録されている発信先はイギリスのコーンウォールにあるファルマスの沿岸警備隊です。今では11000マイル(1万7千キロ!)も離れてしまった、遠く彼方にしか発信できないのです。しかしものは試し。彼はビーコンを起動させると緊急遭難信号を発信し始めました。

■その頃イギリスでは…
 場所はイギリスのヨークシャー、スーザン・フォスターさんの家で突然電話が鳴りました。
 「クリス・ペインター氏の義理の兄弟であるフォスターさんのお宅ですね。ファルマス沿岸警備隊のものですが、先程ペインター氏からの救難信号が届いたんです。氏が今どちらへ出かけているか知りませんか?」
 電話を受けたスーザンさんもびっくりです。とりあえず彼女はクリスさんがニュージーランドへ移り住んでおり、最近カフランギ国立公園へ探検しに行くと言っていたことなどを伝えました。

 一方こちらは例のクリスさん。彼が救難信号を発信してから1時間20分ほどが過ぎた頃、ヘリコプターの音が聞こえてきました。イギリスからの連絡を受け、救助隊が捜索のヘリを飛ばしてくれたのです。程なくして彼は発見してもらうことができ、安全な場所へと運ばれたのでした。MCA(イギリス沿岸警備隊)のスポークスマンはこうコメントしています。
 「ニュージーランドの仲間に連絡して、ペインター氏が助けを必要としている情報を得た、と伝えることができたんです。」
 クリスさんは現在ニュージーランドの自宅で回復しており、松葉杖をついて歩けるまでになっています。彼は沿岸警備隊による驚くべき援助の早さについて感謝している、と述べました。
 「私はこのビーコンを10年前に買ったのですが、こちらに移住してからは連絡先の更新など、まったくしていませんでした。たったの1時間20分で救助隊が来てくれ、救護隊員に保護してもらえたのです。」

 いやー、まさかニュージーランドのSOSが地球のほぼ反対側、イギリスまで届いていたなんて驚きです。頼もしい沿岸警備隊の方にはひたすら感謝ですね。毎回こうはいかないと思いますので、次回からは携帯電話をしっかり持って行ってほしいものです。でもだいたい何かあるときって電波が届かない場所だったりするのよね。管理人も峠で事故った時携帯が圏外で途方にくれたことあるわ-。皆様もお気をつけ下さいね。

<ネタ元:dailymail.co.uk


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