8月

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盗まれた小人、世界中を旅して帰る

By ono   2008年8月13日


Gnome returned after worldwide tour

20080813-2.jpg 管理人も思わず旅に出かけたくなったイギリスはグロスターからのニュース。海外メディアで結構話題になっているようなので、他所とネタがかぶるかもしれませんが、個人的にめちゃめちゃツボにはまったのでご紹介。ある民家の庭先から置物の小人(ノーム)が盗まれるという事件があったのですが、数ヶ月してこの小人が戻ってきたと思ったら、傍らにはこの小人が旅をしてきた世界中の写真も一緒に届けられていたというまか不思議な出来事がありました。
 盗まれたのが写真右の人形。イブ・スチュアート・ケルソさん宅の庭にいた彼の名前はノームのマーフィーといいます。イブさんのコメントは以下。
 「マーフィーは何ヶ月もいなくなっていたので、私はすっかり忘れていました。木曜日に家のドアを開けたら彼が戻ってきていて、とてもショックを受けたのです。彼の隣にはきつく縛った荷物が置いてありました。」
 イブさんは最初この包みが何か危険なものかもしれないと思い警察を呼んだらしいのですが、包みを開けると中にはアルバムが収められており、マーフィーが世界中を旅した写真が48枚収められていたそうです。また、判子の押された出入国書には南アフリカ、スワジランド、モザンビーク、ニュージーランド、オーストラリア、シンガポール、タイ、カンボジア、ヴェトナム、中国、香港とラオスの国名があることがわかりました。ずいぶんといろいろな国を回ってきたようですね!
 また、手紙も同封されていました。そこにはこう書かれていたのです。
 「ハロー!まず最初に、私が長い間不在だったことを説明しなければいけませんね。ノームとしての人生では考える時間がたくさんありました。そしてある夏の朝、私は庭を見渡して、放浪したいという欲求に駆られ始めたのです。私は世界がとても大きなものだという結論に達しました。一日中車が通り過ぎるようすや通りかかった猫が小便をかけていくのを見ているよりも、ずっとたくさんのことが人生にはあるはずです。それで、私は自分をここから開放して冒険を求めることに決めたのです。私の旅は3つの大陸にまたがる12カ国と、自分が覚えているよりもずっと多くのタイムゾーンを旅して歩きました。」と書かれていたとか。
 さて、ノームのマーフィーは一体どんなところを旅してきたのでしょうか。Telegraph.co.ukで紹介された何枚かの写真を以下に紹介しますね。

gnome-mountain-460_789098c.jpg
明らかに高地ですね。どこの山かしら?

gnome-sea-460_789095c.jpg
南の海でのんびりと。なんだか気持ちよさそうに見えるから不思議です。

gnome-australia-460_789097c.jpg
これは有名なシドニーのオペラ座では…?

gnome-cable-car-460_789096c.jpg
そしてゴンドラ。うーんどこの国やら…
※補足・8月14日:シンガポール在住歴10年というMarshe様より、たれ込みをいただきました!シンガポールにあるセントーサ島はレジャーランドとして親しまれているそうなのですが、上の写真はこのセントーサ島と本島とを結ぶロープウェイに乗っているところではないかとのこと。本島側には豪華客船などが寄港する関係で非常に高いところを通るという眺めのよいゴンドラなんだとか。以下、いただいたメールのコピペです。
「最近、大きい観覧車(こちらではシンガポール・フライヤーと呼ばれています)もでき、現在2009年オープン予定のレジャーランド(政府公認のカジノができるホテルを含む)を建設中です。一度遊びに来てみてはいかかでしょうか。」ありがとうございました〜♪

 …ということで、当然ですがマーフィーには同行者がいたのですが、「ザ・ベアー」という名前だけが書かれていたそうです。このプレゼント?誘拐?に関してイブさんはこうコメントしています。
 「これは今までもらった中で最高に不思議なプレゼントです。なんておかしいんだろうとずっと考え続けています。彼が旅先で出会った人たちとの写真を見ていると笑顔になるんです。これは本当に素敵なサプライズですよ。」
 ということで、イブさんはこの一連の事件を全く怒っていないどころか、むしろ楽しんでいるようですね。ただ警察では、「たとえそれが冗談として行われたものだとしても、他人の資産を窃盗することは犯罪として扱います。」とまじめな答え。
 さて、一体どんな人が今回の一連の事件を起こしたのか、とても気になるところではありますね。以前「ほぼ日」で人形を人づてに贈りながら日本中を旅させるという企画があったのを思い出しました。ちなみに、2001年の映画「アメリ」の中に、主人公のアメリが父の庭にあった人形をこっそり持ち出して世界中を旅させるというエピソードがありましたが、それに触発されたのではないかとソースもとの記事中でも書かれております。なんにせよこの誘拐犯は謎のままの方が空想が膨らんで楽しいかもしれないよね。管理人も誰かに旅に連れ出してほしいものです

<ネタ元:Telegraph.co.uk


9 Responses so far

管理人様、初めまして。いつも楽しく読ませて頂いております。
映画「アメリ」で同様の手口のイタズラがありましたね。でも映画ではほんとに小人を連れまわさず、写真だけどうにかしたんだっけかなあ…。
実はよくある手口だったりして…?

この事件の犯人は「アメリ」を観た人間、に2000点!!

ノームの表情がいいですね。
ほんわかしてかわいいです。
ノームはけっこう大きそうで重そうで大変だったのではないかと
思います。
わたしも誰かに旅に連れて行ってほしいです。

こんにちは!
ノームのほんわかした表情がいいですね。
これではわたしも連れ出したくなってしまいます!
管理人さん、わたしといっしょに旅に出ましょう!笑

>バート様
コメントありがとうございます。管理人はアメリを観たことがないのです。いつか観ようと思いつつずいぶん時間が経ってしまいました…
今度こそ観なければ…!
きっと映画からのインスピレーションですよね!

>penpen様
いつもコメントありがとうございます。
目を閉じてぽやんとしたマーフィーの表情が何ともいえず癒されますよね。
ノームは結構重かったと思いますよ。旅がハードだったので右足が一部破損してなくなっていたとか。
しかし旅に出たくなりますよねえ。誰かに連れて行ってもらってね(笑)

アンビリバボーで蛙の置物が世界を旅するっていう話が紹介されていました。

ほんとだ!これですね。
カエルの失踪ミステリー
http://www.fujitv.co.jp/unb/contents/411/p411_2.html

放送されたのは今年の7月ですが、実際の事件はどうも2001年よりも前のようです。すると、映画「アメリ」よりも先に行われていたという可能性がありますね。偶然なのかな?気になるなあ~。
情報ありがとうございました!

>カエル
それ覚えてます。ノームの記事を見ながらカエルの話を思い出していました。
かなり昔に、世界丸見えか何かのアンビリーバボー以外の番組でも、取り上げられてましたね。

それにしてもザ・ベアーさんは途中でノームを落として壊してしまったら、
うやむやにしていたんだろうか・・・。

>途中でノームを落として壊してしまったら、
実際片足は破損ししまいましたものねえ。陶製だったら落としたらアウトですよね。とりあえず無事だったからいいものの…?

[…] めたのです。私の旅は3つの大陸にまたがる12カ国と、自分が覚えているよりもずっと多くのタイムゾーンを旅して歩きました。」 盗まれた小人、世界中を旅して帰る | がらくたGallery […]

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