その幅なんと31センチ、「世界一狭い道路」が存続の危機?
■この幅、あなたは通れますか?
車やバイクは当然無理、ていうか太った人なら通れないんじゃないか。ドイツからのニュースです。ギネスブックにも公式に認定されているという「世界一幅の狭い道」こと、「シュプロイヤー・ホーフ通り」がその存続の危機にさらされているそうです。
さてその”存続の危機”とはどういうことかといいますと、この通りは1726年に作られたのですが、両側に家の壁があり、挟まれるような格好になっています。現在長い年月を経た家の壁が徐々に通り側に傾いてきているために、道そのものが無くなってしまうかもしれない、というわけなのです。
ちなみにここはドイツの中核都市、ロイトリンゲン。人口約11万人程です。その中心部、マウアー通りに面した場所にあります。Googleマップで見るとこんな感じです。
人形マークのある場所が入り口で、家と家との間を通ります。で、通ろうとすると…
ただし、地図上ではきちんと道路として表示されているのです。ここがすごいところ。
■世界中から訪れる人々
さて、通りの長さは3.8メートル、ご覧の通りの狭さです。家と家のすき間にあるため、雨が降ると両側から大量にしずくがしたたります。そんなわけであまり気持ちのよいストリートではありませんが、そこはさすがの世界一。アジアやアメリカからこの通りを歩くためだけにやってくる観光客がとても多いというのも事実なのです。
ロイトリンゲンで観光会社の社長を勤めるターニャ・ウルマー氏はメディアの取材に対し、「誰も通れなくなってしまったら、もはやそこはもう通りとは言えないでしょう」と述べ、さらにこうコメントしています。
「ここはロイトリンゲンの最も小さな観光名所ですが、とても大事な場所なんです。」
確かに。大きい小さいの問題ではないですよね。そこに価値を見いだして訪れる人が世界中にいるというのは素敵なことだと思います。ちなみにイギリスのエベネザー・プレイスは「世界一短いストリート」でギネスブックに認定されており、その記録は2.06メートルだそうです。こういう「細か過ぎる世界一名所巡り」みたいのしてみたら面白いんじゃないかなあ。どうかしら?
<ネタ元:dailymail.co.uk>
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