2月

23

パスタ用のザルをかぶって免許写真を撮る男、「これは宗教なんだ!絶対脱がない!」

By ono   2013年2月23日


pasta00
■これは絶対脱げないの
 どんな宗教だよ。というわけでアメリカはニュージャージー州からのニュース。パスタ用のザル「パスタストレーナー」を頭にかぶった状態で運転免許用の写真を撮影しようとして拒否された男が「これは宗教だ」と怒っているんだとか…。
 さて、事件があったのはニュージャージー州のサウスブラウンシュバイク。先日アーロン・ウィリアムズ(25)が州の陸運局で運転免許証の更新事務をしていた際のことです。免許用の写真を撮影する段になってパスタストレーナー(ザル)をかぶっていたアーロンは規則なのでそれを取るように命令されると断固拒否、まったく指示を聞かず、最後には警察を呼ばれてしまいました。

■宗教的な問題なんだ…パスタの神の
 駆けつけた警察の事情聴取によると、彼はこれは宗教的な理由でつけているものなので取るわけにはいかないとやはり拒否。で、その信条というのが、「Pastafarianism(パスタファニアリズム)」。フライング・スパゲティ・モンスターを神と仰ぎ、海賊として生きる事を進める宗教で、世界中に信者がいるのだそうです。で、その教えによれば信者はパスタ用のザルを頭にかぶらなければならないってわけなんですね。アーロン氏はメディアの取材に関して、こう答えています。
 「他の人が自分の宗教的な戒律に対して妥協できないのと同じように、私も真剣です。」
 陸運局ではそれがきちんとした宗教の問題でない限り頭にものをかぶった状態での写真撮影は認められないと重ねて注意。警察でもパスタストレーナーをかぶる許可は出せない、どうしてもというなら理由を記入して政府に上申しなければいけないからとアーロン氏を説得。長時間によるやり取りの末、最後は彼がしぶしぶザルを脱ぐ事で同意しました。

■貫き通した人もいるにはいる
 さかのぼって2011年。実はパスタファニアリズムを説得させ、ザルかぶりの写真を認めさせた人がいるのです!その写真がこれ。
pasta_1945678c
 ‘Pastafarian’ wins religious freedom right to wear pasta strainer

 おおう!本当にザルをかぶっている!この人はオーストリアに住むニコ・アルムさん。まあしかし皆さんご想像の通り、これが通るまでは本当に苦労の連続だったそうです。あらゆる部局への説得、解説、自分の精神状態を証明するため精神科医へ行ったりなどなど。やっぱりどこの国でも頭にものをかぶった免許証はほぼ認められません。ターバンなどの宗教的事情は例外ですが…。

 ちなみにこのパスタファニアリズム。2005年にできた宗教…と言っていいのかどうか。元になっているのはボビー・ヘンダーソン氏が書いた『空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書』というパロディ教典。世界中の宗教教典に見られる超現実的な内容を片っ端からネタにしてちゃかしたものだったのですが、あまりに人気が出て本当に宗教化。公式サイト「Church of the Flying Spaghetti Monster」では今も様々な活動が行われているようです。なんだかなー。

反・進化論講座―空飛ぶスパゲッティ・モンスターの福音書

<ネタ元:www.nj.com


3 Responses so far

オーストラリアじゃなくて、オーストリアでしょ。

>匿名様
大変失礼しました!訂正いたしました。
ご指摘、ありがとうございます。

Leave a comment


QLOOKアクセス解析