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音楽家、死後も「生きた額縁」になる契約

By ono   2008年10月20日


Musician becomes living art frame

20081020.jpg タトゥーは生きたアートだね。ドイツからのニュースです。背中一面にアートとしてのタトゥーを彫った音楽家がそのタトゥーをオークションに出したのですが、お金を得る代償として死後背中のタトゥーをはぎ取られることになっているそうです。
 写真のタトゥーを背中に入れている男性はチューリッヒに住む音楽家のティム・シュタイナーさん。ベルギーのアーティスト、ヴィム・ドゥルヴォワイエ氏のデザインによる刺青が彫られた背中を、先月チューリッヒのギャラリーにおいてとあるドイツ人収集家が購入したのです。そのお値段は15万ユーロ(約2400万円)。ちなみに売上金はヴィムさんとティムさんの間で分配されるそうです。
 こうしてティムさんの背中は「生きた額縁」として他人に所有されてしまったわけですが、その代償として彼は年に数回行われるアート・ショーで自身を展示することや、死後はその背中の皮膚を所有者であるドイツ人収集家に引き渡さなければならないということだそうです。ティムさんはこうコメントしています。
 「何も変わらないよ。僕はただの額縁さ。アートを持って歩き回る、ね。」
 彼は背中にアートワークを”着ている”ことに対しては楽しんでいるとしていますが、死後タトゥーを引き渡さなければならない契約についてはこう述べました。
 「今すぐはそのことについては考えたくないんだ。けれども、僕の背中はある種の永続生を得るでしょう。そしてそれは他の人々よりも長く生き続けます。そう考えると楽しくなるんです。」

 …管理人のとある友人は酔っぱらうと「自分の生きた証を何か残したい」などとからんでくる困った奴ですが、これも一つの「生きた証」かもしれませんね。こんどあいつに教えてあげなくちゃ(笑)みなさんならどんな「生きた証」を残したいんでしょうかね。「本」「作品」「子ども」とか、いろんなアイデアがあると思うんだよなあ

 以下にティムさんのタトゥー全身を紹介しますね。

20081020-2.jpg

 お願いだから年をとっても太らないでね。マリア様まで横に伸びちゃうから…

<ネタ元:UPI.com


3 Responses so far

管理人です。
補足ですが急激な円高により、現在のレートでは15万ユーロは約2060万円ほどですが、記事中では実際に落札が行われたときのレートを基準に計算してあります。あたらめて最近の円高ぶりに驚愕です…

毎日楽しく拝見してます。私は文字のタトゥーしか入れてないんですが、後世に残るなら芸術的な絵も入れてみたいです。自分の死を待ってる人がいると思うと落ち着かないですが。

>clydemender様
コメントありがとうございます。clydemender様はタトゥーを入れてらっしゃるんですね。知り合いにはいないのでなかなか身近に見れないのが残念。
でも、「落ち着かない」っていう感覚はなんとなくわかるような気がするんです。

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