車を修理した店を忘れてしまった老人

By ono 　　2008年10月25日

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Absent-minded dog lover reunited with pet

　見つけるのに一ヶ月もかかったんですよ！車に置き去りにされたワンコもやれやれといった感じのニュースが中国から。ある老人が車を修理に出したのですが、頼んだお店をうっかり忘れてしまい、車に忘れてきた愛犬と一ヶ月もの間離れ離れになってしまうという事件がありました。
　この男性は四川省の成都に住む、80歳になるというワングさんです。彼は３輪自動車を修理に出したのですが、ガレージの名前と住所をすっかり忘れてしまったそうなのです。まあお年ですからね…
　さて、一方ガレージのオーナーはワングさんが一向に車を取りに現れないので、仕方なく車をショッピングセンターの駐車場に置いておいたのでした。車中にワングさんの犬を残したまま。オーナーはこうコメントしています。
　「永久に車の面倒を見ることはできないからね。それに車はお店でずいぶんとスペースをとるんだ。」
　それもどうかと思うんですけど。駐車場に放置されていた車の中に犬がいるのを見て、通りかかった地元の人たちがかわいそうに思い、窓の隙間から食べ物を与えていたようです。それで犬は生きることができました。しかし糞などが車内にたまったせいか悪臭がひどくなってきたために、人々は救助隊を呼び、ドアロックを壊して犬を助け出すことにしたのです。しかし、ドアを開けても犬は出てきませんでした。ただ車中を探したところ持ち主であるワングさんの名前や住所などがわかったためにすぐ連絡をとることができたのです。
　一方、ガレージの場所を忘れてしまったワングさん。彼は車と最愛の犬を求めて成都中を一ヶ月探し回っていました。後でわかったのですが、探す方角がまったく間違っていたそうです。
　「毎朝毎朝、探しに出かけたんだ。車なんて私にはどうでも良かった。けど、犬は私の唯一の仲間だったんだよ。」
　一ヶ月間、つらかったでしょうね。ついに連絡を受けて車のところへワングさんが駆けつけると、犬は激しく吠え始め、車から飛び出し彼の腕の中へ飛び込んだということです。
　というわけで、うっかり過ぎだろ！というワングさんにも、車を放置しておいたガレージのオーナーにも非は多々あると思うんですが、町の人のあたたかさで丸く収まったんだよな、とちょっと嬉しくなってしまうのでした。物忘れには要注意だわよね…

＜ネタ元：ANANOVA＞