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ワールドカップで美味しいカレーが食べたいアジムさん、本国からシェフに届けさせる

By ono   2014年6月27日


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■美味しいカレーのためなら
 これもワールドカップというイベントのなせる業なのでしょうか。ワールドカップで応援するのに、バングラデシュ人が母国からブラジルへカレーをケータリングさせるという出来事がありました。
 誤解を招かないように説明しますと、注文した人はムスタファ・アジムさん。彼はバングラデシュ出身のイギリス人です。なので、イングランドの応援をするためにブラジルに来ています。アジムさんは「ブラジルで本格的なカレーが食べたい」と、イギリスのインド料理店、「チルチャ」にブラジルまでカレーを届けてくれないかと持ちかけてみました。

■冗談だと思った
 チルチャのオーナーシェフ、モハメッド・ワヒドさんはこうコメントしています。
 「最初は冗談で言ってると思いましたよ。本当、おかしな話です。”こんなことってあるのかい?”って感じで。」
 試合の観戦仲間12人分のカレーを頼まれたワヒドさん、料理代とスタッフが直接届けるための飛行機代などもろもろを計算したところ、料金はなんと4200ポンド、72万円です!すごいね!ちなみに料金の内訳としては

21万円 カレー代
31万円 ブラジルへの往復フライト料金
17万円 イギリス国内のチャーター料金
2万円 ホテルへ届けるタクシー代

 とまあ、こんなところです。人件費なんかを考えると結構良心的なお値段かもしれませんね(笑)
 アジムさんはイギリスで「インペリアル・エア・サルベージ」を経営しています。飛行機の解体などを主な業務とする会社です。実は以前映画のセットで爆破シーンの撮影に使用するのに飛行機のジャンクを提供したことがあるのですが、その際にスタジオで食べたワヒドさんの料理に感動。ぜひブラジルでも食べたいと思い立ったのです。

■アジムさん曰く
 「ワヒド氏は映画撮影の現場でカレーを調理してくれたのですが、それが上質で本当に素晴らしかった。あれこそ、まさに正しい”カレーの味”だったんです。我々はバングラデシュの出身なので、カレーは定期的に食べますし、魚料理もダイエットの一環です。でも、ここブラジルではそんなお店が一件も見当たらないのです。」
 というわけで、念願かなってブラジルの地で極上のカレーが食べられたわけなんですが・・・。残念ながらDグループのイングランドは日本と同様、一勝もできず敗退。残念な結果に終わってしまいました。せっかく頼んだカレーも、ほろ苦い味だったかも知れませんね。

<ネタ元:Footy fans get curried away at the World Cup


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