偽物ロッシにだまされた街
Town duped by fake Status Quo star
「わあ、あの有名なロッシさんだって!ロッシさん、トレードマークのポニーテールはどうしちゃったんですか?」
「うん、髪がもう伸びなくてね。フェイクのやつを本番前につけるんだ。」
「ロッシさん、”Rockin’ All Over the World”のギターを聞かせて下さいよ!」
「うん、今関節炎でうまく弾けないんだ。歌なら歌えるよ。」
…この時点で気付こうよ。イギリスはドーバー・キャッスルからのニュース。イギリスでは超有名なバンド「ステイタス・クオ」のフロントマン、フランシス・ロッシ(の偽物)が街にやってきて、街のフェスティバルでただで演奏すると約束、当日までの約一年間に街の好意でただの食事や旅行、市長のリムジンを乗り回すなど好き放題したあげく、フェスティバル当日にはいなくなっていたという事件がありました。ちなみに写真は実物のロッシさんです。
偽物ロッシはドーバー議会にフェスティバルで無料で出演することを約束し、それが十分でないなら友人のポール・マッカートニー、シャルロット・チャーチ、元クイーンのブライアン・メイを呼んで一緒に演奏するとまで言ったのです。町の議会はすっかり騙されてしまい、ギャラがただの代わりに当日までの飲食を無料にすることや、市長のためにしか使わないリムジンを貸し与えたのでした。
もちろん怪しい点はいくつもありました。例えば冒頭に紹介した一連の会話ね。実際に偽ロッシは言い訳をして、決してギターは演奏しなかったようです。
さて、フェスティバル当日になり、町の人たちは偽ロッシがいないのに困惑しました。いないのです。奴が。ネットの掲示板にはこんな書き込みがありました。「関係者はよくやったと思うよ。だけど、ロッシはどこにいるんだい?カメラを持ってきたのに、どこにも見えないよ。」
もちろん、彼も、彼の友人であるポールも現れませんでした。ようやく詐欺師にしてやられたとわかったのはこの時点。本物のロッシ(59歳)は冗談でこうコメントしています。
「そいつがどうして僕のポニーテールの秘密を知っていたのかは全然わからないね。」
…しかしまあ、一年近くとはなかなかに大胆な詐欺師だなあ。まんまと騙される町の人も面白いと思うんだけど。どうせならポールとかブライアン・メイの偽物もつれてきて、グダグダなライブをやってからいなくなるっていうのが理想よね。ちなみに日本で意外と知られていないUKの大御所バンド「ステイタス・クオ」は1966年にデビュー、メンバーを替えつつ現在でも活躍しているという非常に息の長いアーティストなのです。すごいなあ、バンド歴42年だよ。
参考:
ステイタス・クオー(wikipedia)
Status Quo ファンサイト(日本語)
<ネタ元:Metro.co.uk>
3 Responses so far
11月 17th, 2008
23:25
なんというフレノールw
11月 18th, 2008
09:35
こんにちは。
それいったら結構 The Alfee もすごいですよね。。。
メンバー変えずに何年?って、”ちなみに” のほうに乗っかっちゃいましたが。
11月 18th, 2008
12:23
>匿名様
フレノールwwwドラクエですよね?偽者のお姫様が誘拐されてとか言う…ほんと、事実は小説より、ですよね。
>Mikaleh様
ジ・アルフィー!確かバンド暦30年以上でしたよね。息長いなあ…
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