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夫の遺言で、生涯をクルージングで生きることに決めたおばあちゃん

By ono   2015年1月22日


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■これからずっと船の上
 もう2度と丘では暮らさないのかしら。というわけで、アメリカからのニュース。夫の遺言を受け、全てを売り払いクルージングだけで暮らすことにした女性がいるそうです。
 この女性はリー・ウォッチステッターさん(86)。彼女の夫が7年前に亡くなる際、「決してクルージングを止めないように」と言い残したことを受け、一生クルージングして暮らすことに決めたのです。彼女は周遊船に乗り続けるため、年間10万8千ポンド(約2千万円!)の費用がかかっているそうです。7年前、フロリダのフォートローダーデールにある豪華な自宅と土地を売り払い、持てるもののほとんどを捨て、陸上での生活に別れを告げたのです。彼女は現在クリスタル・セレニティという船に乗っているのですが、655人いるというどの乗組員よりもこの船に長く乗っていると言います。
Lee-Wachtstetter
 ダンスを楽しむリーさん

■100か国以上を来訪
 もともと、彼女をクルージングの旅に誘ったのは銀行マンをしていた彼女の夫メイヤーさんでした。2人は50年の結婚生活の間に80回以上ものクルージングを経験しており、100以上の国を訪れているそうです。
 そんな中、リーさんはアジア諸国がとても魅力的だという感想を述べています。それは自分の故郷であるアメリカと国柄が全く異なっているからだ、とのこと。
「夫が97年にガンで亡くなった日の前日、彼は私に”決してクルージングは止めるな”って言ったんです。それがきっかけで、ずっと船に乗り続ける暮らしを選んだの。ストレスもないし、おとぎ話みたいな人生だと思ってるわ。」
 イスタンブールのグランド・バザーに行ってみたいと楽しそうに語るリーさんですが、客室の広さには限りがあるため、ものを買わないように自分を制止するのが難しいんだとか。他にも船上での暮らしは運動不足になるので、食後に2,3時間ダンスする習慣をここ数年続けています。それでも25ポンド(11キロ)太ってしまいました。
 もう2度と陸上生活に戻る気はないという彼女はネットを通じて3人の息子と7人の孫と連絡を取り合っています。そんな彼女のことを、船のディレクターを務める ヒューバート氏はこうコメントしています。
「彼女はこの船でとてもユニークな存在なんです。」

 家族だったり仕事だったり、人は自分の住む土地にそれなりに縛られて暮らしているものだと思うのですけど、お金に困らないからと言ってそうしたものを全て捨て去って生きるというのはなかなかできることではないですよね。そう言う意味でもちょっぴりうらやましい人生だなあと思うのでした。

<ネタ元:Widow, 86, lives on CRUISE ship for £108,000 a year after late husband said ‘never stop cruising’


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