庭の花瓶、実は古代エジプトの壺だった

By ono 　　2009年2月4日

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Terracotta vase left in garden for 20 years is ancient Egyptian relic

　気づいてよかったですね…。イギリスからのニュース。２０年間も庭の置物にされてきた花瓶が、実は3000年前の古代エジプトの埋葬品であることが確認されたそうですよ。
　高さ１３インチ（約３３センチ）のこの壺、ファラオの特徴ある装飾がふたの部分になっており、専門家はミイラを作るプロセスで使者の内臓を保存したものだろうといっています。黒い縞模様のかつらをつけた古代エジプトの神の顔があしらわれているとか。この壺はノース・ドーセットのとあるお宅の庭にカバーをかけられ置きっ放しになっていました。
　時代的には紀元前1550-1069年のものと考えられており、現在はドーチェスターにあるオークション業者のもとで保管されています。名前を明らかにしていない所有者は次のようにコメント。
　「収集家であったおじのものでした。彼が20年前に亡くなってから、私たちのところへ来たのです。それが何なのかはまったくわかりませんでした。それで長年、中庭や小屋に置いてあったのですが、その後は庭の装飾用の石代わりに設置していたんです。だけどあるとき、その花瓶に顔があるのを見つけました。エジプト人の顔に見えたので、すぐに鑑定に出したところ、古代エジプトの遺物だと判明したんですね。放っておいたあの花瓶がそんなに古い壷だったなんて、思いもかけないことでしたよ。」
　ということで、この壺は多少の傷があるものの、2月5日に行われるオークションでは1千ポンド（約12万円）以上の値段がつくだろうとのことです。
　ものすごい遺物の割には意外と安いような気もしますが、それにしても3000年も前のものだったとはねえ…。天国にいるおじさんもきっとほっとしていることでしょうな。

＜ネタ元：Daily Telegraph＞