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末期ガンの教授、病床からネット中継で講義を敢行

By ono   2011年5月6日



■最後の授業は病院から生中継
 生徒的には全然休講にしてくれて構わないんでしょうけど。アメリカはテキサス州からのニュースです。ガンで入院している大学教授が、授業に穴をあけたくないと、病床から電子会議で生徒に授業をしたそうです。
 この先生はテキサスのロングビューにあるレターノー大学のウィリアム・キールホーン教授79歳。彼は一度も休まずに続けてきた45年間の講師生活の中で、最後の最後に講義が難しい状況となってしまいました。ステージ4まで進んでしまった大腸ガンの治療のため、メディカルセンターの集中治療室に入らなければならなくなったのです。しかし、キールホーン教授は、娘のマーサさんと孫娘のコートニーさんに協力をお願いして、病院のベッドからインターネットの中継を使って講義をできるようにしてもらいました。

■授業料にはきちんと応えないとね
 「学生達はちゃんと授業料を払っているんだから、私はそれに教えることで応えなくちゃいけないと思ったんだ。」とキールホーン教授。
 コートニーさんは、祖父は話をするのに苦労していたけれども、講義をしている間は何の問題も無いように見えた、とコメントしました。
 「授業は完璧でした。力強くて、信じ難いほどでした。私は彼があんなに長くしっかりと話すのを見たことがありません。」

 …ちなみに、ガンの進行でステージ4というと、基本的にはもう手遅れという状態なんだそうです。一説には1年以内の生存率が10%とも言われます。「病気に負けちゃいけないんだって事を伝えたくて!最後のメッセージだよ!」みたいな感じではなく、「生徒は授業料を払ってるんだし。応えないとね」っていうクールな態度(たとえ内心はそうじゃなくても)が、逆に頼もしいというか格好良いというか。生徒の記憶には強烈に刻まれたのではないでしょうか。

dying teacher william kielhorn gives last lecture

<ネタ元:UPI.com


2 Responses so far

ステキだなぁ、その教授。生き甲斐を持って仕事してる人は本当に尊敬します。
こういう素敵なニュースがアップされると嬉しくなります。

>Noruwe-usagi様
類まれな人がすごいと思うのは、その凄さを見せずにさらりとやってのけるところですよね。きっと思いつめたり悩んだりすることも多いと思うのですけど。気持ちが強いのかな。
いつもくだらないニュースばかりですみません…(笑)

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