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ブロガーインタビューvol.5:Tokyo Fuku-blog

By ono   2008年8月10日


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 海外面白系ニュースを扱うブロガーの方にその手法や思いをインタビューしてみようという日曜企画、第5弾です。今回は「東京福袋」で「Tokyo Fuku-blog」を運営されている吉野さんとみやしたさんをご紹介いたします。「Tokyo Fuku-blog」的コンテンツ戦略は一体どんなものなのでしょうか?

tanu.gifブロガーインタビューvol.5
Tokyo Fuku-blog:吉野 忍さん・みやしたゆきこさん
http://tokyo.txt-nifty.com/fukublog/

■「Tokyo-Fuku-blog」というタイトルの由来は何ですか?
 いろいろタイトルを考える中で、親サイト「東京福袋」の「ブクロ」を「ブログ」に変えた「Tokyo Fuku-blog」を思いつき、これしかないと決めました。

■ブログを始めた時期を教えてください。
 「Tokyo Fuku-blog」は2004年5月から、親サイトの「東京福袋」は1995年からやっています。

■どういうきっかけで始めたんですか?
 「Tokyo Fuku-blog」についていえば、もともと東京福袋の主宰者の吉野とみやしたがお互いに見つけたサイトやニュースをメールで教え合っていたのですが、こんなバカバカしいニュースやサイトは2人の間で共有するだけではもったいない、世間に広く知らしめるべきである、という無駄な使命感に駆られ始めたものです。

■記事作成にかける時間はどれくらいですか?また、その日のニュースを選ぶ際の基準になるポイントって何でしょうか。
 以前はフリーな時間をほとんど記事作成に費やしていたといっても過言ではなかったのですが、このところ吉野の本業の勤務状況が変わって週末の土日しか使えない状況です。
 記事を選ぶポイントですが、エロ系なら「全裸おばあさんくすぐり魔」とか「閉店後マネキン相手にSMプレイをしていた店員」などコアなマニアに関する記事を、犯罪系なら「おろし金で武装した強盗」や「女性ものの下着をかぶりライターで武装した強盗」など突飛な手口を、とにかく人間の想像力の限界のなさを感じさせてくれる記事を選ぶようにしています。
 また「シチリアの連続自然発火」や「病院の看護婦が13人一度に妊娠」「スコットランドの犬の連続自殺」など原因がわからない謎モノも好きです。

■今まで記事にしてきた中で、一番面白かったと思うニュースを教えてください。
 面白かったというか、もっと世間に注目されていいと思ったのはチェコで起きた以下の一連の事件です。幼児虐待事件があって、その後被害者の13歳の姉が行方不明になったのですが、よくよく調べてみるとその「姉」は実は34歳の赤の他人で、その後ノルウェーで13歳の少年として見つかったり、あるカルトとの結びつきが判明したりと、とにかく謎の多い事件です。
「チェコの幼児虐待事件、13歳の姉が実は34歳の女性と判明し事態は複雑怪奇に」(http://tokyo.txt-nifty.com/fukublog/2007/05/1334_399f.html)
「(続報)13歳の少女を装っていた34歳の女性、デンマークで発見」(http://tokyo.txt-nifty.com/fukublog/2007/07/1334_788b.html)
「13歳の少女を装っていた33歳の女性、今度はノルウェーで13歳の少年として発見される」(http://tokyo.txt-nifty.com/fukublog/2008/01/133313_d918.html)

■ブログをやっていて印象深かったことはありますか?
 時折ブログの記事がもとで雑誌などに原稿を書いたりすることでしょうか。以前R25にロシアのダッチワイフ川下りレースの記事を書きました。

■ライバル視しているブログと目標にしているブログ(もしくはサイト)。それぞれ、もしもあれば教えてください。
 ライバルというか目標というか、ここにはとてもかなわねえや、というサイトならいくつかあります。悔しいのでどこかはいいません(笑)。やっぱり非英語圏の情報源など独自のソースを持つサイトは強いですよね。バカなニュースが多いルーマニアの言語でも学びましょうか。

■今後の抱負、野望などがあれば聞かせてください。
 とりあえず宝くじで大金を当て、仕事を辞めてブログに専念するという大きな野望を抱いています。

■ブログ以外での最近のマイブームってありますか?
 吉野はニンテンドーDSのシンセサイザーソフト「KORG DS-10」でテクノ感ゼロの曲作り、みやしたは「iPhone」でくだらないアプリばかりダウンロードするなど、テクノロジーの無駄遣いにハマっています。

■最後に、ブログを始めてみたい人にアドバイスをお願いします。
 何かテーマを決めることが大事だと思います。テーマがコアならコアなほど唯一無二のサイトになると思います。ただし読者がほとんどいないというリスクはありますが。

吉野さん、そしてみやしたさん、ありがとうございました!

 というわけで、「Tokyo Fuku-blog」から吉野さん・みやしたさんのお二人にお話を伺いました。ブログの方ではニュースの紹介に特化していてあまり主観的なコメントを書かれないような印象を受けましたが、インタビューのところどころににじみ出る独特の面白さは「東京福袋」というサイトが持つ雰囲気そのもののような気がしました。驚くべきはこのブログすらが「東京福袋」という大きなサイトの一つのコンテンツに過ぎないということです。お二人が持つ「面白さ」への探究心の広がりには興味が尽きません。
 「東京福袋」から派生したコンテンツはほとんどがブログ形式ですが、どれも一本のテーマについて掘り下げる形で運営されており、最後の質問で出ていたアドバイス、「何かテーマを決めることが大事だと思います」というスタイルがよく表れているなと感じました。「唯一無二のサイト」を目指すというのはとても魅力的なチャレンジですよね。
 さて、次回は8月17日。「エルエル」よりエルエルさんが登場します。お楽しみに!

日曜企画:ブロガーインタビュー
vol.1 「どうでもいいこと」:のぜきさん(7月13日)
vol.2 「HEAVEN」:チキータさん(7月20日)
vol.3 「なんでも評点」:ミッキー大槻さん(7月27日)
vol.4 「世界の三面記事・オモロイド」:管理人さん(8月3日)


4 Responses so far

また、おもしろニュースブログに出会えました。
ありがとうございます!

P.S.「今度はノルウェーで13歳の少年として発見される」
のリンク先が間違ってるみたいです。

ご指摘ありがとうございます!
リンク先のミス、修正いたしました。失礼いたしました~。
ブロガーインタビューの方は10回くらいまで続けられたらいいなあと思っております。いろんな超個性的ブログが出てくると思いますので、ぜひ今後もチェックしてくださいませ。

インタビューいつも楽しみにしています。
今回の吉野さんとみやしたさんのブログの子供のふりをしていた大人の女性の記事はほんとに不思議な事件ですね。
虐待がらみ、宗教団体がらみというのもあやしげです。
ところで去年かおととしあたり、書店の翻訳本で
子供のふりをして孤児院で暮らす中年女性が主人公の小説を
立ち読みしました。(平積みだったのでそこそこ話題になったのかも)
新人作家の小説なのですがネットで検索したものの
見つけられなくて残念!
何かこの事件に関係があったのかなと思います。
(小説はこの事件の大分前に本国で話題になっていたそうですが)

上記の事件、ほんとによくわからないですよね…。
虐待問題に端を発しているのですが、被害者女性の素行も謎だらけ。いったい彼女に何が起こったのか…?
今後の続報に期待したいところです。小説の方は調べてみましたが皆目わからず。うーん、だんだん気になってきました…。

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