生物界(たぶん)最高齢のハマグリ、507歳だったことが判明!
■室町時代に生まれたハマグリ
507歳て。生まれたのが西暦1500年くらい、日本だと応仁の乱とかやってたころですよ。というわけでイギリスからのニュース。2006年に発見されたハマグリの正確な年齢が507歳だったことがわかり、驚きの声があがっています。
写真のハマグリは、2006年、アイスランドの海底から発見されました。ウェールズにあるバンゴア大学の研究者がこの貝を調べようとしたところハマグリが死亡してしまうというアクシデント(!)がありましたが、7年かけて調査した結果、このハマグリの年齢は507歳だったことが判明したというのですね。ちなみに、研究当初は405歳だと考えられており、その長い年齢からいにしえの中国の王朝にちなんで「ミン(明)」という名前がつけられたそうです。その後も調査を続けたところ、当初考えていたよりも、ずっと高い年齢だということがわかってきたのですね。
■最初、急ぎすぎてたんだよね
バンゴア大学の海洋学者ポール・バトラー氏はこうコメントしています。
「我々は最初、間違えていました。急いで結論を出そうとしたのが良くなかったのでしょう。現在は507という年齢が正確であることを確信しています。ハマグリには1年ごとに貝殻に成長線が刻まれていくので、そこから年齢を計算することができます。やっていることは、考古学者が古い建物の年代を調べるのと同じようなものですね。」
さて、4万ポンド(約640万円)をかけたというこの研究により、ハマグリの寿命の長さがまた一つ証明された訳ですが、これまでの記録ではドイツの博物館が所蔵していたハマグリの年齢、374歳が最長と考えられていました。一気に100歳以上記録更新ですね。ちなみに、ハマグリはプラクトンを食べながら水が暖かい夏の間だけ成長し、その際貝殻は0.1ミリメートルという薄い層を形成するそうで、これが年輪のように刻まれる、ということのようです。それにしても最初の調査のときにミン(ハマグリ)が死んじゃったっていうのがちょっと残念ですね!うまいこと生きていたら最高齢記録を更新できたのにねえ。
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