10月

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イタリアのアート作品、清掃職員にうっかりゴミと勘違いされ処分される

By ono   2015年10月28日


art-installtion
■今夜はどこで踊ろうか
 芸術とゴミは紙一重なのかもしれない。というわけでイタリアからのニュース。イタリアの美術館で展示されていた作品を清掃員がゴミと勘違いして処分してしまうという出来事が話題です。
 事件が起きたのは先週の金曜日、イタリア北部にあるボルツァーノ美術館です。ここに「Where are we going to dance this evening?(今夜はどこへダンスをしに行こうか?)」という作品が展示されました。こちらです。
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 空のシャンパンボトル、紙吹雪に散らかったゴミ。Goldschmied & Chiariという2人によって製作されたアートで、快楽主義と消費者主義が全盛だった1980年代のイタリアの頽廃を表現したもの、なんだとか。

■パーティーの残骸と勘違い
 ところが、ある朝職員が出勤してみると、この作品はこんな風になっていました。
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 すべて消えてしまっているね!けれどもこれは別に盗まれたわけではありませんでした。施設の清掃職員がこの展示をゴミだと勘違いし、全てかき集めて処分してしまったというのです。実はその日、展示の初日ということもあって実際に美術館でパーティが開催されていたのです。そのため、作品自体もパーティ後の散乱だと勘違いしてしまったのでしょうね。
 幸いなことに、清掃員は生真面目にガラスや紙などをきちんと分別しておいてくれたので、展示の状態を復元するのは難しくないそうです。
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 「展示作品はまもなく復旧します」という張り紙がされています。

 アートって難しいですよね。特に、現代アートは昔のようにキャンバスに描かれているわけではなく、単に「何かを意図的に配置したもの」であったりしますし。そこから何を感じ取れるのかってボケーッと眺めるのが楽しかったりするんですけどね。しかし同時に行われたパーティーっていうのが紛らわしかった。
 ちなみに、イタリアでは昨年も類似した事件がありました。

新聞紙、ダンボールそして床の上に散らばったクッキーのかけらから成るこの作品は、作者は明かされていないが、現代社会において人の環境に対する意識を喚起するメッセージが込められたものであったと、『BBC News』は20日付で伝えている。だがバーリにあるサラ・ムラット美術館の清掃員は、これが“芸術作品”であることに気がつかず、ゴミとして処分してしまったのだ。

 まあ、「床の上に散らばったクッキー」はゴミに見えても仕方ないかもしれないね・・・。そういえば当ブログでも2005年に「清掃局の職員3人が屋外に展示されていたアーティストの作品をゴミと間違えて回収、焼却処分にするという《事件》が起きた」ことを書いてありました。こっちの場合は焼却までされてしまっているので、もうどうにもならないね!美術館の掃除は慎重に!

<ネタ元:Modern art installation removed by cleaners who thought it was party aftermath


One Response so far

自己要先看得起自己,别人才会看得起你。

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