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「ホットドッグを調理した水」こと「ホットドッグ・ウォーター(4200円)」がイベント会場で結構売れている

By ono   2018年6月26日



◼️「ホットドッグの調理に使った水」・・・だと・・・?
 「健康」ってある意味一種の病気だと思うのよね。というわけでカナダからのニュース。ホットドッグの入った水、その名も「ホットドッグ・ウォーター(そのまんまかよ)」がイベントで発売され、お値段が4千円もするのに結構売れている、という話題です。
 さて、このイベントというのはカナダのバンクーバーで開催された「カーフリーデイ・フェスティバル」。会場内で自称カナダ人アーティストのダグラス・ベバンズさんが例の「ホットドッグ・ウォーター」を販売しました。お値段は38ドル(約4200円)。ボトルの表示によれば、この水は「ホットドッグを調理する際に使用した水」。

◼️痩せて、若返って、頭が良くなる!
 販売していたくだんのダグラスさん曰く、この水の素晴らしいところは、「痩せることができ、若く見えるようになり、脳の機能を向上させ、活力が向上する」だとか。更に、「ホットドッグ・ウォーターで作ったプロテインは、体内の水分やナトリウム、その他運動後に必要なすべてのものの吸収を助ける働きがあるのです」ともコメントしています。また、ノーベル賞受賞の栄養士、シンシア・ドリンガス氏も絶賛、「ホットドッグウォーターは新世代のココナッツ・ウォーターです!」とのコメントも。
 見た感じ、中に一本のホットドッグが入っているように見えますけど・・・はてさて。結局この日、ホットドッグウォーターは合計約60リットル分が売れていったそうです。

◼️ジョーク、というか風刺
 さて、皆さまだいたいすでに感づいていると思いますけど、この「ホットドッグ・ウォーター」、健康に良いというのは全くの嘘。製作者がアーティストっていう段階でだいたいそういうことだろうな、とは思うんですけど、ダグラスさんによれば、

Around $1,200 (£904) was spent on the stunt, on items such as labels and bottles, with the hope that people will “go away and reconsider some of these other $80 bottles of water that will come out that are ‘raw’ or ‘smart waters’ or anything that doesn’t have any substantial scientific backing but a lot of pretty impressive marketing.”
 人々がいわゆる「スマート・ウォーター」みたいなものを80ドルで買ったりするのをちょっと考え直してくれれば、という期待を持っている。それらにはなんら科学的な裏付けも無いのに印象的なコマーシャルで売れているんだ。そういうことを考える機会にして欲しくて、1200ドル(約13万円)かけてこの商品を作ったという訳さ。

 だそうです。さっき出てましたけど、ココナッツ・ウォーターも何年か前に健康に良いとか言われてブームになりましたけど、そのことを皮肉っているのかもしれません。人って・高い、・おしゃれ、・健康に良い、という3つが揃うとなんでも手を出してしまうのよね、ついつい・・・。
 逆にこれはこれでジョーク飲料としてブームになったら面白いんだけどな。

捕捉:カーフリーデイ・フェスティバルとは、「車の無い地域社会を育成しよう」という目的で行われる歩行者天国のイベント。普段は道路になっている場所で様々なイベントを行います。2018のバンクーバー・カーフリーデイ・フェスティバルは6月17日に行われました。

関連:「怪しいかばんを発見!爆弾処理班を呼べ!」→「ホットドッグですね、これ」

<ネタ元:Man trolls festival-goers by selling hot dog water for £30 – and people actually bought it

  


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