By ono
■横並びの中流
ちょっとの間休んでしまいました。反省反省。さて、1950年代の日本は高度経済成長期。テレビ、洗濯機、冷蔵庫が「3種の神器」と呼ばれ、新しい時代に必須なものと言われました。最近は多様化しすぎてこういう指標ってわかりませんが、先日アメリカで「中流家庭の持っているアイテムベスト16」が発表され、話題となっています。
社会的マナーについての専門家、ウィリアム・ハンソン氏は最近の研究の中で「あらゆる階層の人がバーベキューセットを持っていると思われているが、実際に所有しているのは中流の家庭のみである」と述べています。
「中流と呼ばれる収入の人たちはものの所有に愛を持っており、それを隣人と張り合う傾向がある、と言われています。彼らは次に購入できるものを絶えず探しているのです。」
そんなわけで、ハンソン氏が調査した結果、中流家庭に必ずあるアイテム16のリストをご紹介します。アメリカの中流家庭の様子が少しは伝わるかも。それでは早速ご紹介して行きましょう。
1)スマートTV
単体でネットにつなげてビデオオンデマンドやウェブのコンテンツを楽しめる次世代テレビ、という感じでしょうか。
2)ダイソンの掃除機
なんとなくわかる気がする。アップルとかダイソンとか、中流の人が好きそうなブランド、みたいなイメージ。
3)バーベキューセット
前述にもありましたが、中流家庭特有のアイテム。
4)ビニール・レコード
レコードですね。ちょっと高級な趣味、みたいな位置づけなんでしょうか。
5)iMac
やっぱりアップルも出てきましたね。
6)ヌートリ・ブレット
小型のミキサー&ブレンダー。価格帯は日本だと1万円台〜3万円台とそんなに高くはない。かぶせたドームがそのままカップになるので便利、みたいなレビューを見ました。
7)アントラーかサムソナイトのスーツケース
日本でもスーツケースやキャリーバッグはサムソナイトでしょって人も多いと思う。
8)ウッド・バーニング・ストーブ
暖炉ともちょっと違う。おしゃれな薪ストーブ、みたいな感じでしょうかね。この辺になるとちょっとハードルが上がってくるなあ・・・
9)スパイラライザー
野菜をパスタのように細長くスライスするマシン。パスタと絡めたりしていろんな料理方法が可能になるらしいです。
10)マルベリー・バッグ
マルベリーというブランドのバッグ。そのまんまだね。価格帯は日本だと10万円台後半が主力なのかな。
11)マッチング・コースター
要するにコースターですね。中流家庭なら飲み物はきちんとしたコースターで出してしかるべき、みたいなことなのでしょうか。
12)ボイリング・ウォーター・タップ
沸騰したお湯の出る蛇口、ですね。ただのお湯ではなく、沸騰したお湯っていうのが大事。
13)ホット・タブ
なんていうか、数人で入れる大きなお風呂と言いますか。たまに来客と一緒にお風呂入っている映像とかを海外ドラマで見たりしますが、ああいう感じのやつですね。
14)アーガ・レンジ・クッカー
調理用のレンジ・システムですね。一年中火力を絶やさないような作りになっているため、燃料代が非常にかかるというある意味憧れの調理システムなのだとか。
15)SMEGの冷蔵庫
SMEGと言えば、イタリア生まれのキッチン家電メーカー。中でもパステルカラーでラウンドフォルムの冷蔵庫が人気で、レトロな感じがウケているそうです。
16)ブロンプトンの自転車
イギリス生まれのブロンプトン。世界最強との評判もある、高性能な折りたたみ自転車です。
さて、16の中流を代表するアイテムを紹介しましたが、皆様はいくつお持ちでしょうか。2つや3つなら誰でも思い当たるものがあると思いますが、本当に中流の家庭ならばほぼ全部持っている、そうですよ。多くのアイテムが「ちょっとした高級指向」である一方で、ものが少ないシンプルな暮らしを好む「ミニマリスト」みたいな生き方もあります。今日び、中流家庭というカテゴリーはそぐわない考え方なのかもしれませんよね、今更ですけど。
<ネタ元:How middle class are you? It depends how many of these items you own…>
By ono
■実は清朝の花瓶だった
あなたの家にもないかしら?というわけでイギリスからのニュース。ドアストッパー代わりに使っていた壷(花瓶)が実は非常に価値のあるものとわかってビックリ、というニュースが入ってきました。
写真の陶器が問題の一品。イギリスのダービーシャーに拠点を置くオークションハウスのハンソンズによれば、この壷は1735年〜1799年、清の第6代皇帝、乾隆帝(けんりゅうてい)の時代に作られたものです。持ち主(名前は明らかにされていません)はアンティークのディーラーをやっていた父母のおばから1978年に譲り受けたものだと言い、とくに大事に扱うこともなく、自宅でドアストッパーとして酷使されていたそうです。その大おばは1920年代にコーンウォールに住んでいる時に手に入れたものだと言っていたとか。
■予想以上の高値で落札
ハンソンズの常務、チャールズ・ハンソン氏はこの出品について、こうコメント。
「非常にミステリアスな魅力のある花瓶です。おそらくは、皇帝の避暑用の宮殿に飾るため、国の釜で製造されたものだと思います。」とのこと。ハンソンズでは当初30万ポンドから50万ポンド(約6800万円)くらいの値段が付くかと予想していたのですが、いざオークションになると中国・台湾・香港などから相次いで声がかかり、最終的に65万ポンド(約8800万円)で落札されました。
こんな高価な花瓶がドアストッパー代わりにねえ・・・。あなたが自宅でぞんざいに扱っている古びたものが、実はすごく高価なものかもしれないね。
参考:自宅の傘立て、実は清朝の壺だった
こちらの場合は傘立てとして使われていたようですね。
<ネタ元:Vase Used As A Doorstop For Years Fetches Eye-Popping Price At Auction>
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■ジャンプ一番、車が飛んだ
車だって飛べるんだ。みたいなニュースを度々紹介してきましたけど、今回もそんな感じのアレです。というわけでルーマニアからのニュース。居眠り運転をしていた男性の車が道路のふちに乗り上げ大ジャンプする映像が撮影され、話題となっています。
では、早速ご覧いただきましょう。こちらがその映像です。
via GIPHY
すごいですね。豪快に水しぶきを上げて着地しています。記録されたのはルーマニアのブライラにあるロータリー交差点。英語ではroundabout(ラウンドアバウト)と言うんですね。実際にこの事故?が起きたのは5月4日のことだそうです。
■へたすれば刑事告発・・・?
映像などからこのジャンプを決めたドライバーは判明しており、地元に住む22歳の男性。水たまりがクッションになったのか本人に怪我はなかったらしいのですが、ロータリーに損害を与えたということで刑事告発されるかもしれないそうです。また、ローカルメディアでは運転していた男性が居眠りをしていたと報じているとか。まあきっと本人もビックリしたでしょうねえ。こんなに飛んでるんだから・・・
この事件を紹介したのはアメリカのハフィントン・ポストなのですが、記事によればアメリカの全米高速道路交通安全委員会によりますと、居眠り運転による事故は年間120万件起きており、その内8000件で死人が、50万件でけが人が出ているそうです。居眠り運転は本当に危険だと警鐘を鳴らしています。ま、かくいう私も居眠りで車をガードレールにがっつりぶつけたことがありますのでね、あまり人のことは言えませんねあはは
関連:
5叉路の中に5つのロータリー…「英国一ひどい交差点」が決定
もう何が何だか。
ロータリーの真ん中で暮らす女性
その発想はなかった。
ロータリーを50周、出られなくなった女性
私もロータリーは苦手なので、わかる気もするー
<ネタ元:What Happens When You Try To Speed Through A Roundabout>
By ono
■どうやったらこんなところに
まるで重力を無視したかのように壁に張り付いてますけど。というわけで、イギリスからのニュースです。ちょっと考えられない状況の事故が起き、その写真が話題となっております。
さて、事故が起きたのは今週の火曜日の午後。場所はイギリスのバッキンガムシャー、ハイ・ウィカムです。女性から事故を起こしたとの通報があり、消防隊が駆けつけたところ写真↑のような状況だったということです。
■車は偶然すき間へと
黒いBMWに乗っていたという女性はたぶんスピードを出し過ぎていたのだろうと思われますが、車の制御を失い、道路を逸脱すると草の生えている斜面へ乗り上げ、家と建物の間へと滑り落ちていった・・・結果、こうなった、ということらしいです。どういう力が働いたかはわかりませんが、隙間の狭いところにすぽっときれいに収まってしまいましたね。
ドライバーの女性は駆けつけた消防隊員がすぐ救助にとりかかり、午後4時頃には車から脱出でき、近隣の病院へと運ばれました。幸いなことに軽傷を負っただけで済んでいるようです。
以下、過去記事のちょっとすごい事故をまとめてみました。
ジャンプ一番、2階の壁に車が突っ込むという事故が発生
まるで映画のような事故。乗っていた人がこれで軽傷っていうのも映画みたいだ。
丘を転げ落ちた車、家の屋根に着地
まるで屋根から車が生えてるみたいだ。後ろの景色がきれい。さすがイタリア。
盗難車がジャンプ一番、民家の屋根に着地
こちらは縁石に乗り上げての大ジャンプ。今頃気づいたけど記事中「縁戚」って書いてあるのはスルーして下さい
事故で車内にペンキが飛び散ったらどうなる?
可哀想だけど笑わずにはいられない。本人も一生使える話のネタになったと思う。
<ネタ元:Driver who lost control of car accidentally achieves perfect tight spot parking>
By ono
■背に腹は代えられない?
どこまでほんとなの!?というわけでフランスからのニュース。地方に医師が来てくれないので、とある地方の首長がドルイド僧のヒーリングによる治療を始める、というニュースが流れ、話題になっています。
問題となっている地域はフランス、ブルターニュ地方の6つの村。地元へ来てくれる研修医が見つからなくて困っているという村々の村長が結束してこの声明を出し、医学雑誌に掲載されました。それをメディアも大きく取り上げたのです。結果として、フランスの田舎では慢性的に医師が不足している、という問題提議にもなりました。
彼らが雇ったのは「Gwénael Trochet/グヴェナエル・トロシェ」という名前のドルイド僧。ちなみにドルイドというのはケルト人の古代宗教、ドルイド教における祭司のことですね。ヨーロッパでは典型的な魔法使いというイメージでとらえられており、ドルイド教は今でも残っています。
で、そのドルイド僧というのがこの方です。
彼は自分がドルイド僧としてストレスや疲労で苦しむ人々を助けるために、植物や鉱物についての古代から伝わるヒーリングを使う、とメディアにコメント。6つの村の一つ、ラ・ロッシュ=デリアン(人口は千人ちょっと)のジャン・ルイ・エヴァン村長は、役所の事務所を彼に使ってもらい、毎週ホールで村の人々に治療を施すと説明しました。
■壮大な釣りだった
・・・ところが、しばらく経ってから、この首長達からの告白が。どうやらこのドルイド僧を雇って治療してもらうという計画、全部嘘、冗談だったというのです。もちろん写真の彼もドルイド僧ではなく、俳優のエディ・デル・ピーノ氏が扮したものであることも明らかにされました。
エヴァン村長はこうコメント。
「過去9か月間、我々はここで働いてくれる医師を探していましたが、誰からも反応をもらえませんでした。それで、広告エージェントと相談し、ドルイド僧の話題で注目をまず集めようということになったのです。」
なるほど。確かにメディアでも大きく取り上げられましたし、医師不足という強い印象も残しましたしね。
「もちろん、ドルイド僧については嘘です。けれども、医師がいないという現状はまぎれもない事実なんです。」
さて、宣伝・周知という部分では成功しましたが、あとは実際に来てくれる医師がみつかるかどうか。これって日本の地方でも同じ状況なんですよね。何かすごい解決策でもあると良いのですけど。
<ネタ元:Brittany mayors stage ‘Druid healer’ hoax to highlight shortage of doctors>